最近はこのブログを海外の方が見られる機会も増えているのでビックリしていますが、それでも大半の方が日本在住の方か日本国籍の方ではないかと思います。
日本に住まわれている方は現状100%に近い形で電気・水道・ガスなどのインフラは整備された生活環境ではないでしょうか。
都市部ではガス管を地中に配置された都市ガスが多いでしょうし、田舎ではプロパンガスでのガス利用が多いでしょう。さらにはロシア・ウクライナ問題があってからガス代がアップしていますし、太陽光発電などの関係でガス利用から電気での生活の方がメインになっています。
電気に関しても電力会社が各地に送電線を張り巡らせていますし、なんだったら自身で発電する装置も増えていますので何とかなるでしょう。
一番の懸念は「水」なのかなと感じています。日本での水道水というのは世界でも見られないほどどこでも飲める水が各蛇口から出てくるようにされています。
一部では井戸水や山水をそのまま口にしていますが、それも世界で見ると稀な良い水が出るようですね。
その水道管。全国各地に張り巡らされていますが、取り替え処理するのに電気やガスなどと比較しても時間も費用も掛かってしまいます。そしていま設置しているそれぞれの水道管が交換時期を迎えているものがたくさんあります。
都市部であればメインの本管を交換で処理できるかもしれません。
困るのは田舎。1軒1軒の距離も遠く、都市部で100軒分の水道管交換出来ても、田舎だと10軒にも満たない事も普通ですよね。かといってインフラ事業では料金の格差が無いので、都市の100軒分と同じ費用を使って1軒分だったとしても利用料は変わりません。
田舎になればなるほどインフラ整備のコストが掛かってしまう事になります。田舎の方が1軒毎の距離も遠いですしね。
そこに輪をかけて人口減少や高齢者の単身での住環境。
こういった事を考えると、過疎地域での住民をひとまとめに生活できる環境を整備できるとインフラを一まとめに整備でき維持管理に掛かるコストも1か所に集中して管理できます。ガスや電気も集中管理できますし、看護・介護・医療も大きな移動コストもかかりません。
幼い子がいても、学校などもひと所で集約できますし、医療施設も近隣に一つあれば事足ります。行政施設も同様ですね。
過疎地域にも関わらず他方に分散することで必要なコストが莫大になってしまいます。
問題としては、先祖代々受け継いできた地域から別地域への移住は拒否する人が出てしまう事と移住先を作るコストを誰がどのように負担していくのか?という事になるのかもしれませんね。
私の実家でも団地の50軒分の範囲でも3軒しかありません。単純に言うと17倍コストが掛かっているんですよね。そこに至るまでの範囲で言うと1000軒クラスの団地範囲でも50軒くらいしかありません。纏まっていることがコスト削減に関わる事がみて取れます。
全国的に見ても過疎地域の対応が進んでいませんが、こういった考えを持っている議員さんもチラホラ話を聞きます。周囲の理解というのが進んでいないのが実情でしょうね。
水・ガス・電気といったインフラがあるのが「当たり前」となっている現状ですが、これからの未来には「あったらいいね」という状況がやってきそうな気配があります。
整備する人員もこれからはどんどん減ってきます。誰が維持管理してくれるんでしょうね?こういったことに危機感をもって検討していく必要があるのではないでしょうか。
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