先日、私たちが普段取引していないお客様の工事を同業の会社から施工して欲しいと依頼があり施工した現場がありました。今回はそれに関連する事例も含め3例紹介したいと思います。
まずは今回の事例
【クレームがあって出入り出来なくなってしまったけど誰か探せと言われた場合】
もうタイトルのまんまですけれど、元々施工していた内装屋さんがクレーム事案があり、お施主様から「こんな業者入れるな!直しは別の業者にやらせろ!」と言われたそうです。
その会社は内装屋さんを1社しか使っていなかったので替わりの業者と言っても取引が無いので分からなかったそうです。
ですので装飾屋さんの集まりなどで知り合いだった私にSOSの声が掛かった模様。
内容を聞いたところ、施工不良があったところでお施主様と打ち合わせに行って言い訳じみた事を言っていたらお施主様を怒らせたとの事。私には「下手な事言わないでね!」と言われていましたけど、「これじゃ怒って当然ですよね~。こういったような手直しして綺麗になるようやってみますね。」と言って直しをしたらそれだけで見事にOKいただきました。
私のところでも似たような事象があり出入り禁止で他業者に変更と言われましたが、私の時は「別の職人さんにして、別の装飾屋から来たことにした」職人さんに行ってもらってOKだったことはあります。
お客様によって気に障る部分も違いますし、相手に合わせた上手い対応が求められるポジションですが、万人に受けるというのは難しいですね。いつも問題の無い施工が出来るようにしていきたいですね。
2例目【新規のお客さんを取る為に取引のない会社へ】
こちらは同業と言っても、「普段取引している建設会社ではない、取引の無い建設会社」への工事依頼ということになります。
私が実家のリフォームをする際には、これまで取引してきた中で一番信頼できる建設会社に頼んだりしています。知らないとこでどんな人が来るか分からない状態で工事してもらうのは不安ですので頼みません。
しかし、私の単独で取引している工務店さんで「次の現場はお施主様の業者使うから無しね」と言われてどういうことかと思うと、お施主様が内装工事店を経営されていて一番施工能力の高い職人さんに頼まれたそうです。
元請けさんからすると私のところでは見たこと無いほど綺麗に仕上がっており、1社体制だったものが2社体制になりました。
あとからよくよく聞くと通常よりも倍以上の工期をかけて、金額的にもたくさんかけていたそうですが、元請けさんには金銭的には関係ないですし、工期もお施主様が工事という事で通常よりも猶予を持っていたそうです。
次からはうちと変わらない程度の仕上りとなりましたが、お施主様という立場とその1件の実績だけで仕事を取る事が出来たといううちだけが損したような形となっちゃいました。
3例目【文句が言いたい!】
これはかな~りレアな特殊事例だとは思いますが、自身が装飾屋さんをしているのにアパートの貼り替えを他の会社に工事依頼して、自身の身分を工事完了まで明かさずにいます。
同じ貼り替えでも、お客様の住まわれている戸建て住宅と比べると、誰が住むか分からない賃貸アパートは職人さんも手を抜きがち。
貼り替えなので元々ついているコーキングも残ってしまうのでそこからコーキングのキレなども出やすいですし、下地が出る可能性が新規の場合よりも上がってしまいます。
施工完了後、工務店から「お客様からコーキングや下地についていっぱいクレーム来てるから覚悟して来て!」とお怒り気味で電話がありました。
見に行ってみると、ピンホール程の穴を指摘されていたり、付箋を見ても何のことか気付くまでしばらく時間がかかるようなものもあります。在宅の工事ですら気が付かないようなものまで重箱の隅を楊枝でほじくるような指摘されているので不思議だな~と思っていたのですが、元請けが金銭で事態を解決したあとに答えがわかりました。
「いつも小さい事までクレーム受けて腹が立っていたのでやり返してみたということと、クレームする事によって工事費が安くなったらいい」という「人としてどうなの?」との理由で沢山のクレームを入れていたそうです。
★いずれも特殊な事例だったりしますが、こんな理由で他社に仕事たのんだりする人もいるんですよね。他にもあったりしますが、それはまたの機会に紹介してみますね。
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