将来、建設関係の仕事に就こうと思う時の学歴を考えてみた

現在、中学生・高校生・大学生の方々で、将来の勤め先・働き方を建設業界に考えている方はどのくらいいるのでしょうかね?

独立行政法人の労働政策研修・研究機構の調査によると、建設業への就労者数というのは全体の7.2%ということのようです。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/chart/html/g0004.html

今この記事を向けて書く世代辺りで10歳~24歳あたりの世代で892.8万人いるそうです。この人口と就労者比率を見ると約64万人がこれから建設業界に入ってくる人数という試算になります。

新卒の離職率約3割ということも考えると約80万人程度は建設業に係るようになってくるのかなと思います。

この離職・再就職なども含めてどのような進路を辿っていたらいいのかということを2回に分けて考えてみたいと思います。

1回目の今回は大学生の将来設計について考えてみましょう。(2回目は中高生向けに書いてみたいと思います。)

◆まず前提として「大学卒業」という資格がある時点で、面接時点での【ちゃんとした学力がある、勉強などやらないといけない事あるときにちゃんと出来る】という初期評価を得ることになります。(依然学校によっての優劣が付けられているということはありますが)

大企業や優良企業と呼ばれるような企業には大学卒業というものが大前提で、中卒・高卒の場合、同業他社からある程度の実績を認められてからの転職という場合しか難しいということを考えればかなりのアドバンテージでしょう。

さらに、建設業に必要な資格【1級、2級建築士・1級、2級建築施工管理技士(土木・電気など他にもあり)、電気工事士】などの専門学科を卒業すると取得が早まる資格が多くありますし、場合によっては学生時代から取得可能な資格もあり、取っておくと有利に働きます。

とはいえ、現状就職する上で採用側よりも労働者側の方が有利な状況にありますので、特段の資格が無ければ採用されないということも少ないでしょう。(人気の会社に集まる傾向が強くなってますのでそちらでは採用側が選べますし不採用ということもしばしば)

しかしながら、資格を持っている方が給料面でUPしやすかったり、役職への登用が早まる傾向が強いです。その為余程の理由が無い限りは資格取得を目指しておいて損は無いです。

問題は働き方。現場を受け持つ側の働き方となると、大型現場であればその現場が終わるまでは休日出勤が多くなったり、残業が長かったりします。もちろん法律上の問題があるので、その現場が終わった後に長期休暇で有給消化や休日出勤分も休みがあったりします。

大企業の中でも、小型物件を中心に受け持つ監督さんなどであっては、働き方の問題で休みは取らなければならないけど、現場が動いている限り休日出勤もしないといけない、現場サイドから連絡があれば夜でも動かなければいけない、などブラックな部分も多くあり、会社選定の上では大型工事を請け負っている会社の方がホワイトな働き方が出来るかもしれませんね。

◆逆にある程度の人付き合いなどに自信がある方は、建設業の中でも特に収入面でも高い方に位置する方の多い営業職を考えてみてはどうでしょうか?

とある大企業の能力のある営業のポジションというのは非常に高く、支店長~上の役職というのは営業職で成績を出した人しか上がれないと言われていました。

いくら現場をうまくこなせても出世しないということですね。

マンションなどの契約を取ってくると、会社が利益を取った後に営業が先に取り分を抜いてから現場の実行予算に下すという形でやっている会社もあるので想像以上に高収入が多くいるのはその為です。

保険会社の営業と同じ形になるので、今まで会社が知らなかったお客さんの新規開拓を容易にする為に入れ替えを多めにし、その中でもさらにできる人が残っていくということですね。

あまり人付き合いが得意でない人が営業職になってしまうとかな~りつらい働き方になってしまって辞めていってしまう人を今まで何十人も見てきました。

◆現場の職人さんになると大学卒業という資格が優位性を発揮する場面があまり無く、むしろ物覚えの早く体力的にも元気な中卒・高卒には若干不利。むしろ体を動かしてこその職人さんという立場で考えると、動ける年数が少なくなるという分だけ生涯年収としては下がってしまいます。

大卒で職人さんになっていく道を選ばれる場合が多いのは、スポーツ一筋で勉強はほとんどしてこなかった人や企業に縛られた働き方をしたくないという人が中心になってきます。

30代まで一般企業で勤めてきたけど働き方が合わないから転職して職人さんを目指しました!という人がここ数年増えてきた印象があります。

先程も書いたように資格や学歴の部分はあまり影響しない働き方になりますので、人生の方向性に悩んだ時には転職先としての候補として後回しにしてもいいのではないでしょうか。もちろん資格はあるに越したことないですけどね。

◆中途採用者の前職離職理由をみると

やはり他業種に比べて休みがとりにくいところが多く、長時間労働になりやすい傾向も離職理由として多いです。

人間付き合いが難しいというのは、どの業種でも働き方でもある問題なのであまり気にしなくていいかなと思いますが、友人などとの時間が合わないという部分に関しては大きな問題としてあるようですね。

給料面に関しては、製造業(会社による)や接客業よりは高い傾向、公務員や商社、インフラ系会社に比べると低い傾向ではないかと思います。

今の時代ではネットを使った働き方も高収入になっていたりしますし、副業としてやっていくにはある程度時間も必要ですのでそちらの意味でも人離れが大きい原因かもしれません。

しかし、生活していくうえで家に関する事というのはかなり必要スキルとなるので、一度は通っておいたら将来役に立つ仕事ではないかな~?と思うのですがどうでしょう。

☆せっかく得た大学卒業という資格。まずはホワイトで高収入を目指せるような働き方を第一に目指してみるのが良いのではないでしょうか。

次は中卒・高卒向けに書いてみます。


投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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