今日はちょっと買い物で以前工事した現場の店舗へ行ってきました。


少し年数が経ったとはいえ、かなり動きがあったようで割れが出たり、継ぎ目がはっきりしたり、汚れまくっていたり・・・
住宅でも同じようなことは沢山ありますが、この店舗では一度も呼ばれたことも無ければクレームになったこともありません。住宅だとすぐクレームになるんですけどね。
このような現象、住宅のクレーム時にお話を聞いていると、「私の知っているところでこんなこと起こったこと無い!」「今まで無かったとこにこんなものが出てくるなんて欠陥だ!」っと大きな声をされるお客様も少なからずいます。
あまり自宅以外の場所で内装を確認しながら見ることって業者の人以外なかなかいないとは思いますが、実は結構頻繁に目に付くところに出てきていたりします。
- 古い公共施設の床のPタイルがひび割れたりめくれたり
- スーパーのトイレの石膏ボードの継ぎ目なりにクロスが割れていたり
- 生鮮食品売り場の壁紙がカビていたり、捲れていたり
- いろんな店舗でクロスの継ぎ目が足りていないのが見えたり
といったふうに気にはしないけど、実は身近なところにいろんなことがあったりします。
こういったクレーム案件が店舗の方ではほとんど発生することがありません。
大型施設の建築ですと、割と大きめの建設会社が施工している場合が多く、住宅などに比べてもかなり大幅な値引きを要求されます。なので住宅みたいな物件よりも安価ですが手離れの良さ・後処理の必要性がほぼない、ということを考えると少々安価でも請け負っていってもいいのではないでしょうか。
一方住宅に関しては、昔の住宅性能保証・今では住宅瑕疵担保保証でしたかね?の対応で、内装工事に関しては2年間の保証をしなければならないというのがありあす。とはいえお客様の使用状況によっての不具合などは対象外。
今の基準は正確に覚えておりませんが、以前の住宅性能保証の時は、壁紙の割れなどに関しては「仕上げの美観を損ねてはならない」みたいなかなーり曖昧な記載をされており、直し方もコーキングやパウダーなどで割れを隠せばいい場合もあれば、その一部分の貼り替えをすればいい場合・壁や天井一面の貼り替え・全面貼り替えなど、お客様・工務店・担当者などによって各家庭での対応方法がかなりまばらになっています。
費用に関しても、全額装飾屋さんに負担を強いる場合・工務店と装飾屋で折半・工務店が負担、など場合によっても相手によっても対応が大きく違って、クレーム処理もなかなか大変な工事となってきます。
現在では大手ハウスメーカーではアフター担当者が簡易の補修位なら出来るようになっているようで、少々の事で呼ばれる機会は少なくなりましたが、以前では補修をまわるだけで月に2,3人付きっきりということも少なくありませんでした。
最近では少なくなってきたとはいえ、まだまだありますし、少なくとも「こんなことになってるところは今までどこにもない!」みたいなことは言わないで、周囲にはいろんなことが起こっていることを観察しながら買い物されてみたり、飲食店に行ってみられてもいいのではないでしょうか?


