固定給?歩合給?

こんにちは。clothです。今日は内装仕上工事の中の人として働き方、特に給料面について触れていきどういった給料体系にしていくのが良いか考えてみましょう。

まず内装仕上工事の働き方について見てみましょう。主には会社に入っての営業や職人さんと、一人親方としての職人さん(営業も兼務している個人事業主もいます)のパターンが1番多いところでしょう。

一人親方に関してはどのようなやり方にしても、やればやっただけ儲かる働き方ではありますが、充分な実力と施工速度が無いと「儲かる」と言う水準に行くには大変ですが、逆に大きな収入を得る事もできます。

会社に入っての職人さんであればそれぞれの会社で体系が違うとは思いますが、基本給を低めに設定して、各種経費は会社持ち、出来高としての歩合を付けるといった形態が多いのではないでしょうか?歩合の部分を少なくするとやらなくても・できなくても給料変わらないからやらない!という風潮が強い為です。

どちらにしろ職人さんの世界では原則歩合給という方が大半になりますね。

悩みどころは営業職の固定給か?歩合給か?という部分です。

今は潰れていますが、過去には売上高に対する歩合給を払っている会社を見聞きしました。その会社ではとんでもない売上高を記録していましたが、大半が赤字でとにかく安く仕事をとりまくっていたようで、会社というより社員が売り上げておけば歩合が多いからと取るだけ取って仕事を終わらせて集金して給料を得る。そして潰れるのを理解した上でトンズラするといった手法だったようです。

そういった特殊な事例は置いておいて、大半が利益額の〇〇%というものが多いでしょう。私の全体をリサーチした結果で言うと、職人さんを外注する場合で10%~15%・自社社員の施工の場合で60%前後といった感じでしょうか?但し自社社員の施工の場合外注と同じように職人さんに給料を払わないとならない為実質10%~15%に収まると思われます。

歩合にした場合、基本給10万+歩合が利益の10%となっている場合、月2000万やっても利益率が10%でしたら2000万×10%×10%で20万の歩合で、合計30万にしかなりません。15%あったとしても2000万×15%×10%で30万の歩合で40万になります。

大型物件を中心にこなしている会社ですとこの利益率が10%も厳しくなってくる場合が多くなってくるので、今の比率でこなすと仕事のムラは多く年間通じて考えるとあまりに面白くない仕事になってしまいそうです。

安定して2000万の仕事をこなすのも大変難しいと思われるので今の想像の水準ですと中々社員を継続的に雇うのは厳しそうですね。

歩合の割合を30%に上げて考えてみましょう。2000万×10%×30%だと60万の歩合になるので基本予定10万と合わせて70万になります。

この水準まで来ると社員のやる気はソコソコ出そうですけれど、逆に会社経費で使える部分が減ってきて、現場で使う道具は自分持ち・車などの消耗品も自分持ち・燃料代も場合によっては自分持ちになってしまう水準でしょうか?

銀行との取引、事務・経理作業なども自身でこなせば歩合の割合を増やしていけそうですが、すべてこなせるとなると社員として勤めるよりも自身が経営者となって独立していけると月2000万の10%利益出せれば200万の自分でつかえるお金になるのでその方が良いでしょう。

固定給の場合はどうでしょう?

固定給は会社基準で年齢、経験年数など考慮して金額が決まっていると思います。

先程の例でいうと、月2000万の売上×10%=200万の利益があっても固定の〇〇万という事になります。

但しこの場合、月500万の売上になっても〇〇万の給料は保証されてくるのでどれだけダメでも安定感はあるでしょう。自身が仕事を取ることに不得手な場合には固定給の方がメリットが大きそうです。

逆に5000万の売上ができたとしても給料が変わらない為、出来る人にとっては旨味が少ないとも言えます。

会社員として勤め、経費をすべて会社とした場合どのような費用が営業の利益から生まれているか考えてみましょう。

  • 該当社員の給与
  • 厚生年金や退職金などの雇用経費
  • ミス・トラブルに対応する費用
  • 車・燃料などの交通経費
  • 現場・事務所で使うPCや工具などの道具
  • 事務所の維持・管理に掛かる費用
  • 経理や事務処理をこなしてくれる方の賃金
  • 経営者の取り分
  • ダメな社員の補填分
  • 大企業の場合は株式配当など

この辺りが営業の稼いだ金額のお金の渡り先になろうかと思います。

それらを含めて考えると、固定給は月の利益の20%~30%程度が限度になってくるのではないかと思います。もちろん売上が大きければ給料に回せる比率が大きくなってくるとは思いますが。

これで行くと、月平均2000万×10%の20%で40万の固定給となります。しかし500万しかなくても40万もらえる事になり、安定感はあります。月40万でボーナスの仕組み次第で年収500万オーバーの水準で、世間全体の平均年収よりは高いかな?くらいの水準になりますし、利益の割合を増やしたり給料の割合を増していければもっともらえる事になります。

私の実感としてはそこそこやる人であれば800万くらいが水準になるのではないでしょうか?

働き方改革が始まって以降、この水準で労働時間に制限が入ったり残業が難しくなったりとなかなか不便も大きくはなります。働かせ放題にしようと思えば1000万以上の水準が必要になりますが、そこにたどり着くまで現場がこなしきれなくなる可能性が出てきます。こなせる能力があればどんどん上を目指せそうですね。

歩合にしろ固定にしろ懸念点としては、材料費は変えづらいところがありますが、職人さんの工賃に関しては管理しやすい立場である為、不当に安く職人さんを使う輩が出てくるところに懸念がありまして、通常であれば不当に使うのであれば職人さんは離れていくはずなのですが、仕事の絶対数を持っているという事で離れても仕事が無い可能性があると思わせる事で離れにくくなることでしょう。

私たち営業職は、その仕事をこなしてくれる職人さんがいた上で成り立つポジションですので、もしも不当に使われているような状況がありましたら、すぐにでも離れる事をお勧めします。

不当に使っている人が居てその人の仕事が無くなったとしても、最終的にはその仕事を他の人がしなければならないという事に変わりが無い為、不当な人が居なくなれば必然的に真っ当な単価を払う会社のみが残ってくるという事になります。

自身の給料の水準は妥当か、売上・利益率・会社経費・自身の給料など諸々考えて不当だと思われる場合は交渉していく事が必要でしょうね。

まだ10年以内の方に関しては、教育資金・その間の給料など諸々考えてまだ我慢が必要な場合が多いかもしれませんが。

っという事で、私の感覚としては固定給での安定を貰って、少しでも高くもらえる努力をして、隙間時間を使って他な仕事を作ってみるのが現代風なのかなと思いました。

今後も建設業の実情を数字の実態をもって出していけたらと思います。

Xserverドメイン

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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