昨日の息抜きからの延長記事になります。
最近、パチンコ・パチスロ業界の衰退について、いろいろな話を耳にします。
遊技人口の減少、店舗の閉店、遊技機の高額化など、問題はいろいろあるのでしょうけど、私が以前から気になっていることが一つあります。
それが、貸玉・貸メダル料金の上限です。
現在、一般的なパチンコは1玉4円、パチスロは1枚20円というのが基本になっています。
実はこれ、私がパチンコやパチスロを始めた20数年前から変わっていないんです。
もっと言えば、私が始めるよりもずっと前から同じだったはずです。
でも、ちょっと考えてみてください。
この20数年間で、世の中の物価はどれだけ変わったのでしょうか?
20数年前と今では、お金の価値が違う
例えば、私がパチスロを始めた頃。
当時はタバコが1箱300円もしない時代でした。
それが今では、銘柄によって600円を超えています。単純に考えれば2倍以上です。
飲み物だってそうですよね。
昔はアクエリアスの500ml缶が100円で買えた記憶があります。
今では500mlのペットボトルが定価ベースで180円前後です。こちらも約1.8倍です。
もちろん、すべての商品が同じ割合で値上がりしているわけではありません。
それでも、20数年前と比較すれば、私たちの身の回りにあるものの価格は随分と上がりました。
ところが、パチスロのメダルは今でも1枚20円です。
昔も今も、等価交換を前提にすれば1,000枚で2万円です。
でも、20数年前の2万円と今の2万円では、買えるものの量が違いますよね。
つまり、メダル1枚の金額は変わっていなくても、その実質的な価値は下がっているということです。
これって、意外と大きな問題なんじゃないでしょうか。
パチンコ店の経営コストも上がっている
そして、物価が上がっているのは私たちの生活だけではありません。
当然ながら、パチンコ店を経営するための費用も上がっています。
従業員の人件費、電気代、設備の維持管理費。
さらには、新台を導入するための費用も昔と比べて随分と高くなっています。
お店としては、これだけ経費が上がっているのですから、それに見合った売上や利益を確保しなければ経営が成り立ちません。
ところが、お客さんが遊技する際の基本的な貸玉・貸メダル料金は昔のまま。
しかも、遊技人口は減少しています。
そうなると、お店は限られたお客さんから必要な利益を確保しなければならなくなります。
もちろん、すべてのお店がそうだというわけではありませんが、結果としてお客さんの負担が大きくなりやすい環境になっているのではないでしょうか。
最近のパチンコ・パチスロは荒いスペックばかり?
最近のパチンコ・パチスロを見ていると、非常に荒いスペックの台が目立ちます。
短時間で大量の出玉を獲得できる可能性がある一方で、そこにたどり着くまでに大きな投資が必要になることも珍しくありません。
もちろん、こういった機種を好む人もいるでしょう。
私自身、そういう台が嫌いなわけではありません。
でも、昔のように比較的穏やかな出玉の波を楽しみながら、長時間遊べる機種がもっとあってもいいと思うんですよね。
ただ、お店の経営を考えると、利益を確保しやすい機種を求める事情もあるのでしょう。
遊技規制やメーカーの開発方針など、さまざまな要因が絡んでいるとは思いますが、店舗の収益構造も無関係ではないように感じます。
もし1枚40円、1玉8円になったら?
ここからは、ちょっと極端な話です。
仮にパチスロの貸メダル料金が1枚40円、パチンコの貸玉料金が1玉8円まで認められたとしたら、どうでしょうか?
もちろん、現在の制度では簡単に実現できる話ではありません。
でも、例えばパチスロで1,000枚獲得した場合、等価交換を前提とすれば4万円相当になります。
500枚でも2万円相当です。
これなら、必ずしも一撃で何千枚も獲得できるような荒いスペックばかりを求める必要はなくなるかもしれません。
比較的マイルドな出玉性能でも、獲得したときの金額的な満足感は大きくなります。
お店側にしても、遊技料金の選択肢が広がれば、今とは違った営業方法を考えられる可能性があります。
ただし、ここには大きな問題もあります。
それは、遊技料金を2倍にすれば、お客さんの投資も2倍になるということです。
単純に料金を引き上げるだけでは、かえってお客さん離れを加速させてしまうかもしれません。
だからこそ、遊技機の出玉性能や営業方法、低貸玉営業との組み合わせなども含めて考える必要があるのでしょう。
パチンコ・パチスロ復活の鍵は意外なところにある?
パチンコ・パチスロ業界が衰退している理由は、一つではないと思います。
娯楽の多様化もありますし、規制の問題もあります。
そもそも、若い世代にとってパチンコやパチスロが魅力的な娯楽として映っているのか、という問題もあるでしょう。
ただ、これだけ世の中の物価が変わっているのに、何十年も前と同じ料金体系を基本としていることには、少し違和感があります。
もちろん、料金を引き上げれば業界が復活するなんて単純な話ではありません。
でも、今の仕組みを維持することだけが正解なのでしょうか。
お店が無理なく経営できて、お客さんも納得して遊べる。
そんな環境を作るためには、遊技料金の上限を含めた仕組みそのものを見直すことも、一つの選択肢なのではないかと思います。
パチンコ・パチスロ復活の鍵は、案外こういうところにあるのかもしれませんね。