さて、今年も前半半年が終わりました。
「歳を取るにつれて時間が過ぎるのが早くなる」とよく言いますが、本当にその通りですね。ついこの前お正月だったような感覚なのに、気が付けばもう7月。1年の折り返し地点まで来てしまいました。
本当は今日は今年前半のFX成績を含めた投機の振り返りを書こうと思っていたのですが、それよりも先にお伝えしておいた方が良さそうな話題があったので、今回はそちらを書いてみようと思います。
その話題というのが「為替介入」です。
今年は4月30日からゴールデンウィークにかけて、日本政府・日銀による円買い介入が行われ、規模は合計約10兆円に達したのではないかと言われています。
実はこの流れ、かなり一昨年と似ています。
2024年も4月29日から5月1日にかけて約10兆円規模の円買い介入が行われました。当時も160円を突破したところで介入が入り、一気に数円円高へ動きました。
しかし、その後はそのまま円高が続いたわけではありません。
しばらく時間をかけて再び円安が進み、介入前の水準を上抜け。そして約2か月後の7月11日・12日に再び追加介入が実施されています。
当時の追加介入は161円台後半付近。
そして現在は、その当時の追加介入水準を既に超え、162円台後半まで円安が進んでいます。
過去の価格帯だけを見ると、「もう介入されてもおかしくない」と考える人が多いのも無理はありません。
私自身も4月の介入時には160円20銭付近で円買いを行い、160円05銭付近で利益確定した記憶があります。当時は「介入が来るかもしれない」という警戒感が市場全体に漂っていました。
さらに2024年7月の追加介入は、アメリカのCPIやPPIが市場予想を下回り、ドル売り・円買いへ振れたタイミングに合わせるような形で実施されました。
もし今年も同じような考え方をするのであれば、来週から再来週に控える重要なアメリカの経済指標は、一つの注目ポイントになるのかもしれません。
ただ、ここからが難しいところです。
市場参加者も当然この過去の流れを知っています。
「7月に介入があるのではないか」
「162円台は危険ではないか」
そんな声が日に日に増えてきています。
一方で、「介入がある」という見方があまりにも市場全体で共有されると、その思惑自体が相場に織り込まれてしまうことがあります。
実際には円買い・ドル売りのポジションがかなり積み上がっているとも言われています。
もし介入が行われなければ、これらのポジションは日々スワップポイントを支払い続けることになりますし、円安が進めば含み損も膨らみます。当然、途中で損切りする人も増えてきます。
そう考えると、政府・日銀としても円買いポジションが大量に残っているタイミングより、市場が再び円売りへ傾いた頃の方が介入効果は大きくなるとも考えられます。
だからこそ、「みんなが介入を待っているうちは意外と来ない」というシナリオも十分あり得るのではないでしょうか。
市場では「165円までは介入がない」という見方もあれば、「170円近くまで様子を見るのでは」という強気な意見も出始めています。
もちろん急激な円安が進めば話は別ですが、ゆっくりとした円安であれば、政府がタイミングを慎重に見極める可能性も十分考えられそうです。
そう考えると、今は非常に立ち回りが難しい相場です。
こういった値動きが得意な人にとっては利益を狙いやすい場面なのかもしれませんが、私のレベルではあまり積極的に勝負したい相場ではありません。
一昨年の介入実績と現在の価格帯を比較すると、少なくとも「警戒しておくべき時期」に入っていることだけは間違いないと思います。
私自身も基本はこれまで通り、小さく円売り・ドル買いを繰り返しながら利益を積み重ねる形を考えていますが、介入警戒が強いタイミングでは無理にポジションを持たないことも重要だと思っています。
場合によっては、これまでとは逆に円買い・ドル売りも織り交ぜながら、長期保有は避け、数分から数時間、長くても1日程度で完結するような短期売買を意識していきたいところです。
今年の7月は、過去と現在が重なる非常に興味深いタイミング。
だからこそ、「介入があるかないか」を当てにいくよりも、「介入が来ても大丈夫な資金管理」を意識しながら、大けがをしない立ち回りを心掛けていきたいですね。