情報開示していかないと不安での在庫買いが止まらない

昨日朝方に出回った、サンゲツやヤヨイの床糊に関する供給制限の情報。
そこからまだ1日しか経っていないのですが、今日はさらに「クロス糊の供給も制限が入るらしい」という話まで一気に広がってきました。

私自身も、現在進行中の現場や、数日以内に着工予定の物件の段取りを進めている最中。
そんなタイミングでこの情報が回ってきたので、今日は朝から情報収集と並行して、既に発注済み現場の糊の確保に追われることになりました。

こういう時って、「本当に足りなくなるのか?」よりも、「もし無くなったら現場が止まる」という恐怖感の方が先に来るんですよね。

2022年の今頃にも、クロス糊不足の騒動がありました。

あの時は比較的理由が分かりやすかったんです。
クロス糊の原材料となる「硝酸」の製造工場で、火災による停止や定期メンテナンスが重なり、原材料不足が発生したという流れでした。

「なるほど、それなら不足するのも分かる」

理由が見えていたので、まだ納得感がありました。

しかし今回。
正直、原因が全然見えてこないんですよね。

しいて言えば、「梱包用のビニル袋が不足しているのでは?」という話を少し耳にする程度。
ただ、世の中を見れば普通にビニル包装の商品は溢れています。

そう考えると、その線も少し弱そうに感じます。

さらにクロス糊自体は、他の建材ほど原油価格の影響を直接強く受けるイメージもありません。

となると、私なりに考えてしまうのは、

「他商品の大幅値上げに合わせて、値上げ前提の出荷制限をしているのでは?」

という部分です。

もちろん本当の理由は分かりません。
ですが、他の副資材や仕上げ材が20%・30%という単位で値上げ方向に動いている中で、クロス糊だけ現状維持というのもバランスが悪い。

電気代、水道代、物流費、人件費。
あらゆるコストが上がっている以上、メーカー側として値上げしたい事情があるのも理解はできます。

ただ、その説明が見えてこない状態で「制限します」という情報だけが先行すると、現場側は不安になるんですよね。

しかも今回怖いのは、表面的に見える仕上げ材ではなく、“裏側の副資材”が止まり始めていること。

クロス本体なら、1万点以上の商品の中から似た柄で代替えできる場合があります。

でも副資材は違います。

種類そのものが少ないので、代替えが効かない。

糊が無いだけで、

「材料は現場に届いてるのに、なんで工事してくれないの?」

という状態が普通に発生します。

そして理由が分からないまま「制限」という言葉だけが独り歩きすると、人は先回りして在庫を抱え始めます。

実際、既にネット上では高額転売の動きも出始めています。

ただこれ、ある意味当然なんですよね。

メーカー側から、

「原材料不足で○%減産しています」
「平年並みの供給量は維持できています」
「現在の受注残はこのくらいです」
「○月頃には正常化見込みです」

といった、過去・現在・未来を含めた情報開示が少ないから。

情報が無いと、人は最悪を想定して動きます。

結果として、
「念のため余分に注文しておこう」

「本当に在庫が減る」

「さらに不安になる」

「もっと買い占める」

という流れが加速していきます。

本来、普通に使う分だけ注文していれば回るはずだった供給量でも、不安心理による先回り発注で一気に崩れるんですよね。

むしろ最近は、ネット上で高額転売されている価格帯を見ながら、
「需要これだけあるなら価格上げても通るな」
という判断材料にされているんじゃないかと疑ってしまうレベルです。

もちろんメーカーにも事情はあるでしょうし、全てを公開できない部分があるのも理解はしています。

ただ現場側としては、
「今どういう状況で、今後どうなりそうなのか」
ここが見えるだけでも、かなり動き方が変わります。

今はとにかく情報が少なすぎる。

結果として、必要以上の不安と買い占めが広がっているように感じます。

今後の推移。
そして本当の原因。

その辺りの情報が、もう少し見えてくると助かるんですけどね。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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