週末のイランとアメリカ・イスラエルの停戦協議で事態の改善を期待していましたが、どうやら合意には至らず、再びこれまでの困った状況が継続する見通しが強くなってきました。
4月3日の時点で、内装仕上げ材の値上げや在庫状況について各社の対応をまとめた記事を書きましたが、それから1週間以上が経過しました。
各社の新たな動きが出ているのではないかと思い、改めて情報を整理してみることにしました。
しかし結論から言うと、
東リ以外は新たな情報というのは全く出ていませんでした。
■現時点で確認できている唯一の動き「東リ」
東リについては既報の通りですが、
- クロス
- 床材
- カーテン
- 糊
など、すべての商品について
20~30%の値上げ
そして
糊の出荷制限
についての案内が出ている状態です。
ただし、それ以上の追加情報や変更というのは現時点ではありません。
つまり、
「最初に動いた内容のまま継続中」
という状況になります。
■他メーカーが動かない理由を現場目線で考える
内装仕上げ材は種類も多く、流通量も非常に多い商材です。
ですので、ある程度の在庫が確保されているのは当然として、製造ローテーションも踏まえれば、
- 原材料の一定量は確保できている
- すぐに供給が止まる状況ではない
という状態だったのだと思います。
その間に今回のような停戦協議がうまくいき、
原材料の供給が維持できる状態に戻るのであれば、
値上げせずに乗り切れる
という判断だった可能性も十分あるでしょう。
実際、メーカーとしても
「上げなくて済むなら上げたくない」
というのが本音のはずです。
■しかし停戦はまだ先になりそう
今回の協議がまとまらなかったことで、
- 中東情勢の不透明感は継続
- 原材料供給の不安定要素も継続
という状況が続くことになります。
特に問題となっている
ホルムズ海峡の安全な通航
についても、
「問題なく通過できる状態」がいつ戻るのかは、まだ見通せません。
この状況が続くのであれば、
13日からの週には、
これまで動いていなかったメーカー各社がいよいよ動き出す
可能性は十分あると考えています。
■今後の焦点は「サンゲツが動くかどうか」
現状の東リの対応を基準にすると、
- 値上げ幅
- 出荷制限
- 供給調整
このあたりは
横並びの対応
になる可能性が高いと思われます。
ただし、
残りはサンゲツが動くかどうか
ここが一番の分岐点になるでしょう。
サンゲツが動けば
業界全体が一気に動く可能性が高い。
逆に動かなければ
しばらくは様子見が続く。
そんな「チキンレース」のような状態に見えています。
個人的には、
ギリギリまで引っ張るよりも
早めに方向性を示してほしい
というのが現場側の本音です。
■現場としてのスタンス
現時点では
新しい情報はありません。
ですが、
変化が無いということ自体が重要な情報
でもあります。
- まだ供給は維持されている
- まだ一斉値上げには至っていない
- しかし状況は改善していない
この3点が現在の正確な位置だと思います。
また新しい情報が入りましたら、
できるだけ早く共有していきたいと思います。