基本的に建設業というのは「新しいものを作る仕事」です。
住宅にしても、商業施設にしても、公共施設にしても、最終的には何も無い場所や古い建物があった場所に、新しい建物が生まれていきます。
ですが、その新しい物を作る時には必ずと言っていいほど「元々そこにあったもの」があります。
昔の住宅だったり、工場だったり、田畑だったり、山だったり。用途変更や土地利用の変化というのはこの業界ではよくある話です。
現場の監督さんや職人さんと話していると、
「ここ、元々○○の建物があったとこですよ」
「この辺り昔は田んぼばっかりでしたよ」
なんて話になることも多いですよね。
ただ、人間の記憶って案外曖昧なものです。
少し前の事なら「あそこにあんな建物あったな~」と思い出せますが、数年も経てば
「あそこ・・・元々なんだったっけ?」
なんてことも普通にあります。
私自身、これまで何千という現場に関わってきましたが、昔の建物や街の様子を思い出せない場所も増えてきました。
そんな中、何気なく GoogleEarth を見て散策していた時のこと。
現在の航空写真だけではなく、過去の航空写真まで見られる機能があることに気が付きました。
これ、いつからあったんですかね。
昔からGoogleEarthで自宅や実家を見ていると、
「亡くなった○○さんが写っている」
なんて思い出話を聞いたことがある人も多いと思います。
ですが、画像が更新されるとその景色は見られなくなってしまう、という話もよくありました。
ところが現在では、過去の航空写真をさかのぼって確認できるようになっていて、かなり見やすい形で残されているんですね。
試しに自分の実家周辺を見てみると、なんと 1985年頃の航空写真まで確認できました。
さらにストリートビューの履歴を見ると、こちらは 2011年頃からの画像が残っています。
つまり、
約15年分の街の変化がそのまま残っているということになります。
ちょっと面白くなってきたので、そこから色々と見て回ってみました。
これまで自分が工事に携わった
・商業施設
・公共施設
・大型改修現場
などを現在と過去で見比べてみたり。
さらに、自分が卒業した学校を見てみると、
建て替え前の校舎と現在の校舎がしっかり記録として残っていました。
「この校舎懐かしいな」
「この辺り昔は何も無かったな」
なんて思いながら、しばらくGoogleEarthの中を散策してしまいました。
昔であれば、こういったものは記録写真として残っているもの以外、なかなか見る機会はありませんでした。
ですが今では、こうして 無料で誰でも見られるサービスで街の歴史を振り返ることが出来るようになっています。
改めて考えると、すごい時代ですよね。
建設業というのは「新しい物を作る仕事」です。
未来の街並みを作り、これからの思い出が生まれる場所を作る仕事でもあります。
でも同時に、こうして
過去に作られた建物や街の記憶を振り返ることが出来るというのも、なんだか良いものだなと思います。
これより古い時代のものを遡るのはさすがに難しいですが、少なくとも これから先の街の変化はどんどん記録として残っていくはずです。
そう思うと、ふと自分が関わった現場を見返してみたくなりますね。
皆さんも時間がある時に、ぜひ GoogleEarthで昔の街並みを見てみてください。
きっと
「あぁ、ここ昔こうだったな」
なんて思い出が、どこかに残っているはずです。