昔から「老後は地方でゆっくり余生を過ごしたい」なんて話、よくありますよね。
中古で良ければ家も安いし、土地も安い。
都市部でそれなりの企業に勤めていた人や公務員などであれば、退職金もそれなりにあるので、その資金を元手に地方でゆっくり生活する。
そんな「理想の老後像」を思い描く人は多いと思います。
実際、地方移住の情報を見ていると
「家が安い」
「自然が多い」
「のんびり生活できる」
といったメリットばかりが目立ちます。
ですが、実際に地方で生活している側から見ると、意外と語られない問題があります。
それが「移動手段」です。
免許返納で生活が詰む可能性
地方で生活する場合、ほぼ確実に必要になるのが車です。
買い物
病院
役所
銀行
都市部なら徒歩や電車で済むことも、地方ではほとんど車移動になります。
問題はここからです。
70代後半になると増えてくるのが免許返納。
高齢者事故のニュースも増えていることから、最近は家族から返納を勧められるケースも多くなっています。
もし70歳前後で地方移住していた場合、
数年後には「車を手放す」という状況が来る可能性があります。
そうなると、突然足が無くなるという問題に直面します。
地方の公共交通は想像以上に少ない
「車が無くてもバスやタクシーがあるのでは?」
と思うかもしれません。
ですが地方の現実はかなり厳しいです。
そもそも
・バスが1日数本
・最終便が夕方
・路線が廃止されている
という地域も珍しくありません。
さらに問題なのがタクシーです。
地方ではタクシー会社自体が減っていて、
そもそも営業していない地域すらあります。
私の地域でも、昔は何社かあったタクシー会社が閉業してしまい、今ではかなり少なくなりました。
都市部のように
「手を上げればタクシーが来る」
という環境とは全く違います。
地域の情報はネットでは分からない
地方では自治体が
・乗り合いバス
・巡回バス
・福祉タクシー
などを運営している場合もあります。
ただし、こういった情報は意外と分かりにくい。
ホームページを見れば分かると言われますが、
実際には住んでいないと分からない情報がかなりあります。
地方で本当に重要なのは、
地域コミュニティの口コミ情報
です。
- 寄り合い
- 地域イベント
- 地元の集まり
こういった場所で情報交換されていることも多く、
地域に溶け込んでいないと知らないことが沢山あります。
高齢になってからではコミュニティに入りづらい
地方で暮らす上で、意外と大事なのが地域との関係性です。
例えば
- 近所の人が野菜をくれる
- 困っていたら手伝ってくれる
- 草刈りをしてくれる
こういった助け合いは普通にあります。
実際、私の実家でも夏になると
キュウリが1日20本くらい取れることもあり、
食べきれないので配ったり持って行ったりしています。
こういった人間関係が出来ていると、地方生活はかなり楽になります。
ですが問題はここです。
年を取ってからコミュニティに入るのはかなり大変。
寄り合いに出る
イベントに参加する
農作業を一緒にする
こういったことをやろうと思っても、
70歳を過ぎてからだと腰が重くなる人も多いと思います。
結果として
- 地域と関わらない
- 車にも乗れない
- 家から出ない
という状況になり、孤立してしまうケースも出てきます。
地方移住するなら若いうち
こういったことを考えると、地方移住は
ある程度若いうちから始めた方がいい
と思います。
理想を言えば
- 60歳定年ですぐ移住
- もしくはそれより前
最近は若い世代でも収入が高い人が増えているので、
地方に家を買って
週1回くらい通う
というスタイルもありだと思います。
そうしていると
- 地域との関係ができる
- 地元の情報が入る
- 生活の準備ができる
というメリットがあります。
これから地方はさらに不便になる
今後の日本を考えると
- 人口減少
- 高齢化
- 過疎化
は確実に進みます。
つまり、
地方はこれからさらに不便になる可能性が高い。
だからこそ
「老後になったら田舎へ」
という考えよりも
早めに地方との関係を作る
という方が、生活リスクやコストを抑えられるかもしれません。
田舎には田舎の良さがあります。
ですが同時に、
都会では見えない不便も確実に存在します。
地方移住を考えるなら、
そのメリットとデメリットの両方を理解しておくことが大事ですね。