昨日の記事で「AIに一番最初に仕事取られるのは現場監督かな~?」という話を書きました。
その時の結論はこうでした。
「現場監督は経験がモノを言う仕事。
さすがに全部AIに置き換えるのは無理だよね~」
…だったはずなんですが。
たった1日で考えが揺らぐ現場が、あっちにもこっちにもあるんですよね。
工程表通りに入れない現場だらけ
どの現場も、監督の作った工程表では
「今週からクロス乗り込み」になっている。
だからこちらも、他の現場を調整して、職人を空けて、材料も段取りして準備している。
でも――
一向に入れる気配がない。
前工程が終わっていない。
なのに全体工程は延びない。
結果どうなるか。
後ろの業者の工期だけが圧縮される。
「遅れた分取り戻してください」
「人数増やせませんか?」
いや、予算も無いし、人も足りてないし、
他の現場も抱えてるんですよ。
繁忙期のこの時期に、
“当てにならない工程表”を出されることの破壊力って凄まじいんです。
完全に絵に描いた餅。
食えもしない、意味もない、ただの紙。
工程は“願望”じゃない
本来の工程管理って、
・クリティカルパスを明確にする
・主要業者とヒアリングして現実的なラインを決める
・そこに肉付けして全体工程を組む
これが基本。
ズレることはあります。現場ですから。
でも、
クリティカルパスすらズレている工程表は、現場として成立していない。
それをプリントアウトした紙一枚渡して
「工程変わりました~」
で済ませる。
それで仕事した気になっている監督。
正直、いなくなってほしい。
迷惑を受けるのは“人”
工程がズレるということは、
・仕事が急に無くなる人
・2~3現場を同時進行しないといけなくなる人
・夜間や休日に詰め込まれる人
が出るということ。
それを平気でやる監督は、
人を“人”として見ていない。
駒。
パーツ。
都合のいいリソース。
そう扱われた側の怒りって、かなり根深いですよ。
昨日の自分に言いたい
昨日の記事では「経験は必要」と書きました。
それは間違っていない。
でも今思うのはこうです。
ダメな経験値だけ積み上げてきた監督が一番いらない。
・いつも後ろが苦しむ工程
・「仕上げなんてどうせ何とかするでしょ」という感覚
・初期段階で詰めないまま走らせる癖
これも“経験”と言えば経験。
でもそれ、現場を壊す経験値ですよね。
AIの方がマシかもしれない理由
AIが完璧だとは思いません。
でもAIの良いところは、
- 感情で工程を作らない
- 「とりあえずOK」がない
- データを基準に整合性を取る
そして何より、
出してきた工程に対して、こちらが良し悪しを指摘して修正できる。
この“対話前提”の構造。
ダメ監督の工程は
修正しようとすると機嫌が悪くなる。
AIは機嫌が悪くならない。
トンチンカンな人間より、
素直に修正できるAIの方がマシに思えてくる瞬間があるんです。
本当に置き換えられるのは誰か
昨日は「監督は最後まで残る」と書きました。
でも今はこう思っています。
ちゃんとやっている監督は残る。
やっている“つもり”の監督が一番危ない。
現場の声を聞かず、
初期段階で詰めず、
後ろに押し付けるタイプ。
そのポジションこそ、
一番AIに置き換えられやすい。
経験は武器。でも…
経験は大事。
でもそれは、
・反省を積み重ねた経験
・関係業者を尊重する経験
・ズレを予測できる経験
こういう“進化する経験”だけ。
ダメなやり方を繰り返す経験値なら、
それは単なる“劣化データ”。
そんな監督なら、
AIに工程を書いてもらった方が、まだマシ。
昨日の自分に言います。
「監督はAIに変えられない」じゃない。
変えられる監督は、もう変えられても仕方ない。
経験を使うのか、
経験に使われるのか。
その差が、これからの現場で一番問われるのかもしれませんね。