急遽始まった衆議院選挙。
解散から開票までの期間は「戦後最短」とも言われ、あまりのスピード感に驚いた人も多いのではないでしょうか。
そんな中で、地味に話題になっているのが「選挙看板」です。
各町の小学校や人目につく場所に設置される、あの候補者ポスター用の看板。
今回はあまりに急な選挙日程のため、設置業者が間に合わないという報道も散見されました。
確かに、資金が潤沢に出るなら他の仕事を後回しにしてでも対応したい業者はいるでしょう。
でも、そもそも論として思うんです。
「税金を使ってまで、この看板って本当に必要なの?」
選挙看板は、スマホもネットも無かった時代の産物です。
テレビやラジオを見ない人にも「選挙をやっている」という事実を周知するための仕組みだったはず。
でも今はどうでしょうか。
スマホを持っていない人を探す方が難しい時代です。
スマホを持っていない人はテレビを見ていますし、
「何の情報にも触れていない」という人は、ほぼ居ないと言っていいでしょう。
そんな状況で、多額の費用をかけて
看板を立て、ポスターを貼り、期限が来たら撤去する。
その意味って、どれほどあるのでしょうか。
実際、東京都知事選では
選挙看板そのものを“ネタ”にして遊んでいるような政党まで登場しました。
話題にはなりましたが、
「看板を見て真剣に候補者を選んだ」という人がどれほど居たかは疑問です。
さらに言えば、
今はどこもかしこも人手不足と言われています。
お金を積んで一時的な看板設置に人を回すより、
本来の仕事をきちんと回してもらう方が、
人材的にも金銭的にもよほど健全だと思うんですよね。
そもそも、衆議院選挙は
1回あたり約700億円かかるとも言われています。
看板を無くすだけでも相当な削減になりますし、
将来的にネット投票まで実現できれば、さらに大きなコストカットが可能なはずです。
今回の選挙は真冬開催ということもあり、
「選挙活動はネット中心で行う」という話も出ています。
それが出来るなら、
これまでの選挙の形態を大きく変えてもいいはずですよね。
いつも政治の世界では
「財源がない」「ザイゲンガー」と言われがちですが、
まずは選挙制度そのものの中にある無駄から見直すべきじゃないでしょうか。
時代に合わなくなったものは、
勇気を持ってやめる。
必要なものは、形を変えてアップデートする。
「選挙は大事だから変えられない」ではなく、
大事だからこそ、時代に合った形に変えていく。
そんな議論が、そろそろ本気で始まってもいい頃だと思います。