職業柄、外食の機会はかなり多い方だと思います。
行く地域ごとに「あっちに行ったらこれを食べたい」「ここではあのお店に寄ろう」と、頭の中には常に飲食店の候補がいくつも浮かんでいます。
ただ、そこには一つ大きな壁があります。
**「おひとり様で入りにくい店が、意外と多い」**ということです。
■ 一人でテーブル席を使う“気まずさ”
カウンター席や一人用の席があれば、正直何の問題もありません。
ところが、テーブル席しかないお店の場合、話は変わります。
店内が空いていればまだ気が楽ですが、人気店で並びが出ている状況だと
「自分ひとりで4人掛けを占拠してしまっている」
この事実が、どうにも申し訳なく感じてしまうんですよね。
仕事関係の人や職人さんと二人で行っている時なら
「まぁ二人なら仕方ないか」
と割り切れるのですが、これが一人だと一気にハードルが上がります。
■ 飲食店側の視点で考えてしまう癖
つい職業病なのか、店側の事情まで考えてしまいます。
- 席へ案内する手間
- メニュー説明・オーダー対応
- 配膳
- 片付け
これらの労力は、1人でも4人でも大差ありません。
つまり、お店の維持コストは「人数」より「席が埋まるかどうか」に左右される。
そう考えると、
空席はそのままロス
という見方も出来ます。
満席状態で効率よく回せていれば
- 値上げをしなくて済む
- 場合によっては価格を抑えられる
そんな可能性すら出てくるわけで、「席をどう使うか」はお店にとってかなり重要な要素です。
…と、ここまで考えながら昼飯を食べるのも正直疲れます。
■ 結果、チェーン店に流れがち
そうなると自然と足が向くのは
- 牛丼屋
- カレー屋
- カツ丼屋
- ラーメン屋
といった、一人客前提のカウンター席があるお店です。
気楽ですし、誰にも気を遣わなくていい。
結果的に「無難な選択」ばかりになって、新規開拓が進まなくなってしまいます。
■ ディナーはさらにハードルが高い
夜になると、この問題はさらに顕著です。
ちょっといいお店ほど、「一人で行く雰囲気じゃない」空気があります。
こういう時に
パートナーの存在って大事だな
と感じる瞬間でもあります。
とはいえ、固定の相手を見つけるのは簡単じゃない。
たまに一緒に行ける人がいても、相手には家庭があったりして、都合が合わないことも多い。
■ おひとり様が“遠慮しなくていい”社会へ
結局のところ思うのはこれです。
おひとり様でも入りやすいお店が、もっと増えてくれたら生きやすい。
一人で来る客=回転率が悪い、ではなく
一人でも気持ちよく使える席設計や導線があるだけで、店も客も楽になるはず。
飲食店側の工夫次第で
- 空席ロスを減らし
- 客の心理的ハードルを下げ
- 結果的に利益も安定する
そんな好循環も作れるんじゃないかな、と感じています。
これからも新しいお店を開拓したい気持ちはあります。
だからこそ、**「誰か一緒に行ってくれたらなぁ」**と思う日々。
おひとり様に、もう少し優しい飲食文化。
そろそろ本気で広がってほしいものですね。