「信じれば夢は叶う」「努力すれば夢は叶う」「努力は必ず報われる」──こういう言葉はよく聞きますし、私自身も使ってきました。
ですが、改めて考えると、これらの言葉には“重大な一文”が抜けていると思うんです。
最近、アニメ『3月のライオン』を見返していて、まさに本質を突いたセリフがありました。(2期10話)
そこではこう語られています。
「他のどのライバルよりも一時間長く、毎日努力を続ければ、ある程度までの夢はかなりの確率で叶う」
これが本来の姿なんだと思います。
しかし世の中では前半部分だけが独り歩きし、「努力すれば夢が叶う」という、どこか軽い言葉に変換されてしまっているのが現状です。
■ 努力すれば誰でも夢が叶う? そんなに単純ではない
例えば、これから大学受験シーズン。
多くの学生が追い込みで机に向かっているでしょう。
『令和の虎』の学生版「Youth」を見ていても、「◯◯大学に行きたいです」と語る学生は多くいますが、
「同年代の誰よりも勉強しています。だから出資してください」
と言う人はほとんどいません。
現実には、生まれた家庭環境、地域の教育水準、経済力──
スタート地点からの差は確実に存在します。
だからこそ、「努力すれば必ず夢が叶う」なんて言葉はやっぱり不十分で、時に残酷です。
■ 実際「誰にも負けない努力」をした人を、私は見たことがない
これは意地悪でもなく、本当にそう思っています。
人生を振り返ってみても、
・部活動ではレギュラー
・勉強もそれなり
と、自分では「まぁ出来ている方じゃない?」と思っていました。
でも、ゲームも漫画も遊びも全部やっていた。
何かに人生を“丸ごと”捧げるほどの努力なんて、正直一度もしていません。
都会と比べれば田舎は基準も低い。
そこを上回る努力もしていなかった。
だから今になって思うのです。
本気で「誰よりも努力した」と言えるほどやり切った人を、私は現実でほぼ見たことがない。
■ 「すべてを捧げた努力」をする人は、やっぱり強い
大谷翔平選手や三浦知良選手の特集を見ると、まさに「人生を捧げる努力」という表現がしっくりきます。
『3月のライオン』繋がりでいえば、藤井聡太竜王名人も、将棋以外の時間が想像できないほど将棋に全てを注いでいる。
そうした人たちを見るたびに感じます。
ワークライフバランスではなく、「賭けるべき時に賭ける」という姿勢が、夢の実現には欠かせないのだと。
もちろん、全員がそのレベルを求められるわけではありません。
ですが、
「誰にも負けないほど継続して努力しているか?」
と自分に問えば、ほとんどの人は首を縦に振れないはずです。
■ 努力は、正しくやれば“ある程度までは”必ず報われる
ただし、現実には運やタイミングという、自分ではどうにもならない要素も存在します。
だから、「努力すれば全部叶う」とまでは言えません。
けれど、
「誰にも負けないほど努力を続ければ、かなりの確率で高みには行ける」
これは紛れもない事実だと思っています。
10年努力している人の横には、20年努力を続けている人もいる。
そのまた上には30年続けている人がいる。
努力に終わりはありません。
それでも、
「まだ上へ、まだ上へ」
と目指すことで必ず伸びるし、報われる領域までは確実に到達します。
■ 『3月のライオン』は“努力”の核心を突いている作品
改めて見返して思いましたが、『3月のライオン』には努力・継続・孤独・救い──
あらゆるテーマが丁寧に描かれていて、本質的な言葉が随所に散りばめられています。
これから年末年始の長期休暇。
まだ見ていない人にも、昔見た人にも、ぜひもう一度触れてほしい作品です。
■ まとめ:言葉が足りないのではなく、本気で努力した経験が少なすぎる
「努力すれば夢は叶う」という言葉が薄っぺらく見えるのは、
言葉が悪いのではなく、私たち自身が“本気の努力”を知らないから。
まずは、
「誰にも負けないほど努力してみる」
ここからしか何も始まらないのだと、改めて感じた作品鑑賞でした。