これまで私のブログで、経済対策や労働関連についていろいろ書いてきましたけど、高市総理が各大臣指名に際して配ったとされる政策方針を眺めていると、「あれ?これまで書いてきたことに似通ってない?」って項目が多々ありました。
事前にメディアで報じられている評判で私の耳に入ってきた情報は「高市さんだったら日本終わる」だの「日本は破滅」だのネガティブなものが非常に多かったですが、初動としてはかなり好感触を持っています。指名早々に全閣僚へ指示書を渡すなんていうのもこれまで聞いたことがありませんでしたし、下手に口頭で指示するよりも文章にまとめて渡すというのはかなり理にかなっている気がします。
18閣僚への指示書は日本経済新聞に掲載されていましたので、ご覧になった方もいるかもしれません。実際に読むと、なかなか興味深い内容でした。
ガソリン暫定税率の廃止、103万円の壁引き上げ
就任前から報道で言われていた「ガソリン暫定税率の廃止」「103万円の壁問題のさらなる引き上げ」という、昨年の衆議院選挙後に国民民主党と約束した部分に関しては、早期に実現に向けて動くそうです。
ここに関しては「約束したことを早期に実現することで国民民主党への信頼感回復と、その他の政策への賛同を得やすい環境構築」という思惑も見受けられますが、現役世代を元気にしなければ意味がないという部分で一致するものと思います。
地域活性化・少子化対策・社会保険料の見直し
片山財務相の欄の「地方創生・地域活性化」や「少子化対策」に関する部分も、私がこれまで書いてきた内容と共通点が多く見られました。
特に社会保険料などの負担構造の見直しについて触れている点は、私の記事で何度も取り上げた「地方に活力を」「現役世代の可処分所得を増やす」という考え方と重なっています。
労働時間規制の緩和
一番の一致点と思えるのが、上野厚労相への「労働時間規制の緩和」と盛り込まれていた部分です。
私はこれまでの記事でも、労働時間規制を厳しくする一方で「副業をしろ」と言われても矛盾があると書いてきました。
副業で時給1500円の仕事をするよりも、本業で時間制限なく働ける方が圧倒的に生産性は上がります。私自身の仕事でいえば、本業での時間単価は2万円分程度(会社取り分を除けば実質6,000円台)になります。
つまり「働けない環境を作っておきながら副業を推奨する制度」ではなく、「本業で成果を出せる環境づくり」が本来の生産性向上策だと考えていました。その点、この方針は非常に共感できる部分です。
立憲民主党の会見では「国民にもライフワークバランスを無視させるような政策は何たることだ!アンケートでは6%しか働きたいなんて言ってる人はいない」と言われていましたが、みんな働かなくても生きていけるなら働きたくないだけで、本業の時間内で十分な賃金が得られれば誰だって無理に働きたいとは思わないものです。
むしろ、無駄な副業をするよりも「本業に専念できる環境」が整えば、それが一番の成長戦略になります。
縦割り打破・省庁横断・国民的議論
今回の指示書を通して最も印象的だったのは、どの大臣にも共通して「関係大臣と協力して」「国民的議論を経て」「省庁横断で実効を」といった文言が並んでいることでした。
つまり、「大臣が勝手にやるなよ。みんなの意見を聞け。省庁をまたいで効率的にやれ」という明確なメッセージがあるように感じられました。
これまでも「縦割り行政をやめる」と言われてきましたが、今回は他の大臣の指示内容を見て、自分の業務との関連を理解できるような書き方になっている点が特徴的です。
「関係大臣が気付いて動け」という意図も含まれているようで、これは今後の政策実行を考える上で大きな変化になるかもしれません。
他にもいろいろあるのですが、かなりのボリュームになりますので是非一読してみられてはどうでしょうか。
今後注目したいポイント
多くのメディアが就任前はネガティブな論調を展開していましたが、この指示書の内容を見てみると、方向性としてはかなり現実的で、私がこれまで書いてきた意見と近い部分が多いと感じます。
もちろん、実際の実施段階ではまだ課題も多く残ります。
- 「ガソリン暫定税率」「103万円の壁」などの早期実現性
- 「労働時間規制の緩和」の具体的な制度設計
- 「省庁横断」の実効性と各省の壁の突破
- 財政・社会保障との整合性
これらはこれからの政策運営の中で注視すべきポイントだと思います。
まとめ
今回の指示書を読んでみて改めて、「私がこれまで書いてきたこと、方向性として間違ってなかったんだな」と感じました。
もちろん、政策は書かれて終わりではなく、実行して結果を出して初めて評価されるものです。
それでも、スタート段階でここまで具体的な方針を全閣僚に文書で渡すというのは非常に珍しく、「理念より実行」を意識しているように見えました。
これからの政権運営がどう展開していくのか、しっかり見守っていきたいと思います。
また、私のブログ内にもこんな記事が散りばめられているので、もしよければ探してみてやってください。