石破総理が「アメリカとの関税交渉にも一定の目途が立ち、政治空白を生まないために今退陣する」という報道から一夜明けました。
そして各メディアは一斉に「石破さんの後任は誰か?」という論調で報じています。
確かに、これまでの歴史を振り返れば「政権与党・比較第一党から総理大臣が選ばれてきた」流れがあります。
そのため、どのメディアも「次の自民党総裁が次の総理大臣」とまでは断言していないにせよ、暗黙の前提としてそういう方向で報道している印象です。
しかし、ここで少し立ち止まって考えてみる必要があるのではないでしょうか。
現在、自民党は衆議院・参議院ともに公明党と合わせても過半数を占めておらず、首班指名選挙でそのまま勝ち切れる状況にはありません。
もちろん、野党側も統一候補を立てられるわけではなく、昨年の首班指名選挙のように各党がバラバラに候補を擁立したり、決選投票で無効票を投じたりする可能性もあります。その結果として、結局は自民党から総理が選ばれる、という展開も十分あり得ます。
逆に、今回に限っては野党の一部がタッグを組んで連立拡大を狙う、というシナリオも考えられます。
いずれにしても、現状では「自民党総裁=自動的に総理大臣」と決めつけるのは早計でしょう。
もちろん最有力候補であることは間違いないにしても、国会の力学次第では全く異なる展開になる可能性だってあるわけです。
これから先、各党がどう動くのか、連立の枠組みが変わるのか。
報道に流されるのではなく、自分たちの目でしっかりと注視していく必要がありそうです。