小泉農水相が、昼休みに備蓄米の提供協力者へお礼の電話をしていた——そんなニュースに対して、ネット上では意外な批判の声が上がっていました。
- 昼休み中に電話するなんて非常識だ
- ご飯食べながら電話とか行儀が悪い
- 忙しいアピールする為に昼飯時にやるな
- 昼休憩は休み中なんだから働かせるな
主に上がった過剰反応とも取れる意見がこのようなものだったそうです。でもこのクレーム内容。いかにも「定時から定時で休憩時間もピッタリでないとダメ」という公務員や事務員的な感じですよね。
農林水産業はもちろん建設業でも言える事ですが、『現場で働く作業員さんの作業時間に手を止められるのは仕事が止まって困る』という状況があります。
例えば農業系の人であれば、今の時期は田植えも終わり肥料や予防の農薬の散布など機械を使ってやっています。電話が鳴れば手が止まりますし、そもそも機械音で着信すら気が付かない可能性もあります。草刈りをしている可能性もあります。こちらも同様に聞こえませんし聞こえても手が止まります。
建設業でも同様で、基本的にはどの業種も「手を使って作業する」という状況がありますし、「工具を使っていてそもそも音が聞こえない」ということもあります。
「電話なんていつでも出れるでしょ?」という人は、いつもオフィスなど電話に出ることに支障のない状況に居る人だけの話で、そもそもこれだけ暑い状況になってくると携帯も汗で濡れるから手元に持っていない、すみっこに置いているという状況の人も多く居ます。
聞きたい事や確認事項は昼休憩中に済ますという職人さんも多数です。
という事は、今回の小泉さんの対応って特段非常識でも変な事でも無いんですよね。むしろ自身の担当している分野においては「一番迷惑のかからない時間帯に仕事をしただけ」という解釈も出来ます。
まぁそこに報道陣を入れて撮影させている事自体はアピールプレーと言われても仕方が無いかもしれませんけどね。
自民党が嫌いとか小泉さんが嫌いとかそれぞれ理由があってのポジショントークをしているのかもしれませんけど、それ以上に「一部の声の常識が世間の常識」という固定概念が強く働いて今回のようなクレームになっているのかと思うんですよね。
ネット上って何を発信してもいい。著名人であればどんな批判をしてもいい。匿名だから自分に被害が来なければいい。というような風潮がありますが、なんでもかんでも好き勝手話していい場だとは思わないんですよね。
「自分が当たり前だと思っていることも、実は“誰かにとっての非常識”かもしれない。そういう視点、大切にしていきたいですね。