毎年年度末は繁忙期で人探しにも苦労する時期ですし、アフターメンテナンス工事なども入ってきますが対応不可の為、来年度に先送りしてもらっていたりします。
先送りしてもらう明確な理由としては、「あなたのお家を建てる時も年度末だったので他のアフターメンテナンス工事については先送りして待ってもらっていた」という事実です。
「過去の人は先送りしたかもしれませんけど、私の家はすぐにメンテナンスしてもらわないとダメなんだから!」みたいなことを言う人もいるんで、そういった場合にはなんとかかんとか調整する場合もありますが、厳密に言えば対応は適当になってしまいがち。逆にしっかり待ってもらった人の方が申し訳なさも相まってひと手間ふた手間かけてあげたくなるのが人としての心情ですよね。
しかも内装仕上げ工事におけるメンテナンス対応が2年となっていることを考えると、少しでも遅い方が期間を延長してもらえたようなものとも考えれるのでメリットですよね。
ですが今回、最近入った監督さんなのか知りませんけど「もう毎年3月忙しいって対応できないって言うんだからうちの会社専属の担当者付けろよ」なんて考え無しの事行ってる人が出てきました。
専属で付けるという事はどういうことだと思いますか?
売り上げ・利益などすべてその会社だけで賄えるだけの仕事を継続的に出し続けるということになります。
建設業ってどれ一つとして同じものが無いので、見込みで動かなければいけない部分が多くあります。全く同じ物を作っていれば1週間に1件仕上げてとか出来るかもしれませんけど、28坪の家もあれば60坪の家もあれば・・・と面積だけでも違いがあります。
前工程が終って次に入るまでいくらでも待てるような工程を作れれば可能でしょうけど、それが出来るのであれば職人さんを社員として採用してしまう方が得策でしょう。
ですが、工程を上手く平準化出来ないからこそ、個別の単独の業者として仕事が成り立ちます。
さらに社員として採用しないで、そこに1人専属で付けるとなると、最低でも1人のコスト分の仕事を出してもらわないといけません。すべてをこなせる人間となると、40万/月くらいは見込んでおかないといけないかもしれませんね。そこに社会保険料などを掛けると600万は最低線ということになります。そこから道具や車・燃料・保険など様々な経費を上乗せすると、1000万くらいが年間にかかる事になります。ボーナス設定などによってはもっと増えるかもしれませんね。
となるとですよ。その専属で付けてって言った会社は利益率2割で考えても6000万円分くらいの仕事を発注しないといけない事になります。現在の価格帯から考えても100件以上の物件を発注しないといけません。その100件以上の工程は平準化させないといけないですし、平準化できるのであれば職人さん3人分くらいなので、そこを雇用した方が良さそうです。
会社員の賃上げペースが年2%は最低ラインでこれまでも来ているので、専門で雇用しちゃったらそこにかかる費用も年2%づつ上がっちゃいます。
結局専属を付けるという事は、「仕事が無い時のリスクなども全部丸呑みします」ということと「仕事が重ならない様に調整します」ということになります。何度でもいいますが、それが出来るのであれば雇用した方が良いですよね。
これらが叶わないので、内装専門の事業者としてやっています。こっちの会社の仕事が無くてもあっちの会社の仕事がある、年間通じて仕事があるから職人さんもついて来てくれる、職人さんが居るから仕事が来る、という循環が出来ているんです。
考え無しに専属で付けろとか軽々しく言わないで欲しいなって思うことに合わせて、それ言えるのであれば1週間に3件同時乗り込みを希望して3か月物件無しとかテキトーな段取りにしないで欲しいですよね。相手に何か望むのであれば、自身もそのように対応していって欲しいもんです。
そしてその専属付けるほど人手いませんから。絶賛募集中ですから。