台風もうろうろし始め、24時間テレビも終わって、いよいよ秋が始まるな~という空気感でいっぱいです。稲刈り準備も始まっていますしね。
しかし今年の秋は気が重たい。というのも、どうやら12月か1月か~の内装仕上げ材の値上げが決定的になりました。
まだ案内が無いので推測部分が大きいですが15%程度の値上げが最有力。
まぁ値段が上がってしまうのは仕方が無いと思う部分はありますので、理解はしているんですよ。理解が出来ないのが「カタログの定価を上げない事」。
ただ単に加工済みの商品を売るだけであれば価格表示して売ればいいと思うんです。ただ、内装仕上げ材って基本的には加工して材料と工事費を合わせて販売する商品。例えばマクドナルドでビックマックを買おうとしたら「480円」と価格が出ていますが、この中には「バンズ〇〇円・パティ〇〇円・野菜〇円・ソース〇円」などの材料原価にプラスして「店舗の維持費・中で働く人の人件費・本部が取る事業収益」なども商品金額に含まれています。
今回の内装仕上げ材の値上げというのはこの「パティ〇〇円」というのは定価が「300円としています」みたいな感じです。一般にもこの「パティの価格が見える」という状況。この価格が数十年変わっていないのに仕入れだけ上がる値上げが繰り返されてきたのが実情。
定価が変わるから値上げしても理解してもらえるのに、定価は据え置きなので傍目に値上げが分からないのでなかなか値上げした事が受け入れてもらえませんでした。
実際クロスのカタログ見れば「1000円/m・1090円/㎡」という記載がされています。これはあくまでも材料のみの価格ですが、「家を買うお客さんが見ても・建設会社の元請けが見ても・内装工事店が見ても同じ『定価』」になります。
普通、定価発表されていても、販売者が利益を掛けて販売することが前提で定価設定されています。定価が300円の商品が、昔は100円で仕入れ出来ていたのに、値上げのたびに150円・200円・250円となったらどうしますか?
在庫破棄のリスク・販売に関わる人件費なども全部含めて考えると、「利益の出しどころが無い商品」となります。そうなると正直売れない商品になっちゃいますよね。その前に『値上げの際には定価の引き上げ』というのが必ずついてくるはずなのに内装材に関してはついてこない商品が多かったです。
材料だけで定価より高く売らなければいけなくなる状況というのはメーカーとしてもクレームを呼ぶ要因となるのでどうか価格設定変えてください。
これから秋以降は値上げのお願いに回らなければなりません。現在の価格設定では工務店からお客さんに販売する上で「こんな価格出せない」という事を言われる状況。
更に困るのが、値上げする理由設定です。以前も書いてきましたが、メーカー側からは「円安要因・原材料高・輸送費の高騰・人件費の高騰」というのが理由として出されます。円安要因は一旦は落ち着いた感じがあり、これまでの水準と比べても極端に円安になったわけでは無いので理由にできません。大手企業の平均の年内平均為替水準が140円~150円と設定されていたことを考えても現行水準ではそこを理由では書けません。原材料費に関しても為替関連の部分が大きいですし、ナフサなどの水準を見ても前回の値上げ時に近いくらいなので、「何が原材料費の値上りでなんですか?これまでの変化からどんな見込みをしていたんですか?」と言われかねないような水準。輸送費に関しても今春からそこまで急騰という状況ではない。となると自分らの利益を取る為だけですよねと言われかねない状況。
全体の仕事量が減っている中で、材料費が上がるというのは益々仕事量が減ってしまう事が予期されます。絶対買わなければいけない食料品などと違って、家関連の商品というのは後回しでも最悪なんとかなります。新築建築契約などが終っている物件に関しては、これから値上げとなっても契約が終っているので原則的にこれまでの価格での「契約」が終っています。ですのでなかなか上昇分を承認を得るというのは難しいですよね。
となるとやはりメーカー側は、「早期に」「販路を把握して」「キチンと定価設定から見直す」ということに取り組んで欲しいですね。
「1000円の商品が1500円で売られていたらあなたは納得して買いますか?」