藤井聡太竜王名人(8冠)の八冠達成おめでとう特番をやっていたのでちょっと興味があり見ていました。
杉本師匠と弟子の藤井さんのやり取りや、家庭での教育の感じが新人教育の一環として役に立ちそうなことも言われていたので、実際の状況と合わせて考えてみました。
まずは家庭での教育。小さな頃からやりたいことを挑戦してみさせることが多かったようです。テレビでは良い様に言われている部分もあるでしょうが、あまり否定的な事を言わなくてもそんなに無茶苦茶無理難題を言ったりすることも無かったのでやりたいことをさせることが出来たんでしょうね。
新人教育でもやってみたい事や頼まれたことを自主的にこなしていけるように、あれダメこれダメあんまり言わないようにしているんですけど、そもそもそんなに興味が無いのか自主的に動く機会がほぼありません。ですので「ここ気にならない?ここしないでいいの?」こちらから提案しないといけない状況。
次は現在の師匠の杉本師匠でのお話。将棋の世界ではそれぞれが上を目指していくプロである事も踏まえ、師匠があまり答えになるようなことを教えすぎると師匠を超えられなくなるというジンクスみたいなものがあるので、将棋の指し手など教えず自分で考える力を育む育て方が一般的の様です。
私もそういった方針にはしたいと思っていますので、段取りの仕方から見積りの仕方、採寸の仕方など基本的な部分は教えたりしましたが、お客さんとのやり取りや職人さんとのやり取り、買いたい商品の分からない事の問い合わせは私に聞くのではなく、「こういった内容だったら〇〇さんに聞いてみたら?」「この現場の事だったら△△さんに聞かないと」「職人の★★さんに××の現場の予定聞いた?」というくらいの問いかけるような返答を中心にしています。
見積りの計算にしても同じ物件に対しての拾い出しの仕方は様々あります。これまで学生生活の中での勉強で自分の計算のしやすいやり方というのがあるでしょうし、素早くこなしていくにはいろんな応用が必要だったりもします。私のやり方は頭の暗算でササっとやってしまっているので、言葉に表して説明するのが難しかったりしますのでやはり自分のやり方を見つけてもらうのが一番成長になる気がします。
ですが、現状までを見る限り【学校での勉強はろくにしていないし記憶にない】【分からない事を聞いてくるのはいいけど、「〇〇しないの?」というまで手付かず】【こういう風にしたらどう?と言ってもなかなか始めない】といった感じで、中々自分で考えてやってみよう!という考える力は持ってないのかな~という感じがします。
藤井聡太さんは小さな頃からそういう自分で考える力を身に付けてきたので、現在の8冠という状況になってもあれこれ考えることが出来ますけど、小さな頃からその考える行為をしてこなかった人が30歳を超えて考える働き方を進めても、実行するにはハードルが高いのかもしれませんね。
現在子育てされている方は、昔から「褒めて伸ばす方が良い」とか「やりたいことをさせてあげよう」とか「自分で考えるようにさせよう」とか言われていますが、実体験や実際にこういった事象があるというものを見て子育てに反映させて、「良いものを取り入れる」という方が良いでしょうね~。
駄目!というにも、何がどうして駄目なのかちゃんと理解できるように説明してあげて論理的思考力を小さな頃から身に付けていると、大きくなってどんなところでもやっていけるんじゃないでしょうかね。
さて。私はこれまでやってこなかった青年の教育をどのようにしていくか、改めて考え直さないといけないな~。
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