最近の値上げ報道でよく言われるのが「ラーメン1杯1000円超えたら売れないからそこに壁がある」なんてことでしたけれど、今日のお昼からラーメン食べに行きましたが1000円じゃ収まりません。もちろん大盛りにするとかネギトッピングとかいろいろ付けちゃうからなんですけどね。
内装のお仕事していても、よく考えると以前は1000円の壁がありました。
以前から書いていますが建設業は購入者(施主)から末端の工事する職人さんまでの間に多重いに会社がありますのであまり末端側の工事単価を公表するとよろしくないのですが、以前の金額にもなりますし、現状ゆうに超えてしまっているので書いてみますね。
値上げ以前の工務店さんへの単価として主流だったのが800円~900円/mくらいの単価が基本となっていました。但しこれは基本的な壁紙の材料費含めた施工代金としてですけどね。
ラーメンに合わせながら考えると、遠方への交通費や家具などの荷物移動といったところがセット商品としてあったり、ファイバーテープを施工するなどは大盛りだったりネギトッピングだったりと同じような感じでしょうかね。
ラーメン屋さんの商品原価率が30%程度と言われていますが、壁紙の材料の原価率がスタート時から30%超えています。人件費に関しては専門職な分高めになってきますし、店舗を設けなくても何とかなるところですけれど実際には現場への移動をしないといけないし現場調査から発注管理をする人間が要る事も考えるとかなり薄利になってきますよね。
ラーメン屋と比較できない点は、1件の単位がラーメンでは1人1杯の計算ですが、内装では1軒が400m~500mくらいと1案件の総額が変わってくるので単純に比較すると訳の分からない計算になるんですけどね。
そんな1000円の壁ですが、材料の値上げによってあっさり突破されました。すんなりと理解が得られたわけではないですが、壁紙施工していない状態だと完了検査が通らない・完成しないと他業種含め売り上げが上げられないなど他の影響が多かったことも理由としてあると思います。
ラーメンにも他に替えが利かない、高いから他でもいいやというものが無いという状況にならないと厳しいのかもしれませんね。
今日はちょっと1000円の壁の歴史の一端を書きましたが、カタログ価格の値上げの壁の話もまた書きたいですね。
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