新築が建たないとか、リフォームする人がいないとか、営業として物を売りたいけど売れないという意味では無いんです。
私の仕事としては「内装の仕上げ」という事でちょっとした色の違いでもいちゃもん的なクレームになったり、イメージと違うと満足されなかったりと微妙な誤差で顧客満足度が下がってしまったりします。
その為に現物を見ながら、その微妙な誤差を最大限無くすように色決めしていくのですが、そういった時に困る問題が一つありまして。
内装仕上げの材料のカタログって2,3年に1度改変されます。大体2/3以上はこれまでの商品の継続であったりするのですが、販売が不調だったりクレームの多い商品だったりを入れ替えする為にの改変です。
それ自体は問題ない事なのですが、カタログ発売の半年前くらいから、使いたいカタログそのものが無くなってきます。あまりに多くのカタログを作ってしまうと改変した際に不良在庫として残ってしまう懸念があるのは理解できるのですが、いざ現場に持って行って売ろうと思った時に「持って行くカタログが無い」という事態が一番困ります。
さらに大型現場となると着工に近い時期に色を決めようと思っても「〇か月後にカタログ変わってどれが廃盤になるかわかりません」となるとそのカタログは持って行けません。新しいカタログを欲しいと言っても貰えません。
数か月離れていれば、まだあきらめがつきますが、「来週打ち合わせに行きたいのでカタログを持って行きたい」といった時にカタログは無いし、カタログが変わるのは改変直後。決まっていないと在庫確保も難しいと言われる事もあります。
【カタログがない、在庫も確約できない、新刊も渡せない】となると色が決められませんよね。
メインで使っているメーカーがこういった対応されると、その場面で対応できる別メーカーに変えざるを得ません。
冒頭でも書きましたがクレームを防ぐためにも、仕上げ材のカタログというのは施工前にお客様へ確認してもらう必要があると思いますが、必要なカタログを出してもらえなければ売れるものも売れません。
壁紙のカタログよりも先の工事になる床工事は、壁紙に比べてもカタログの種類が少ない上にカタログ単価も高いため、入れ替え前半年は在庫なしという事が多いです。
そんなカタログが無くて売れない代表がサンゲツのフロアタイルのカタログですが11月30日頃に変わるそうです。実際現在カタログが手に入らなくて困っています。
11月30日と言われてもあと2か月。その間にもかなりの現場数があります。その間の色決めについては他社のカタログを使うしかありませんよね。
売りたくても売れないという状況は私としては避けたいのですが、メーカーとしてどうにか対応して欲しいもんですね。

