先日、大谷翔平選手の右肘靱帯損傷で交代。今後投手としての出場はお休みという残念なニュースと共にバッターとしては今後も出ます!という報道されていました。
昨日開幕したバスケットボールでも渡邊雄太選手が足を痛めたような仕草をしながらも「大丈夫!出れます!」というアピールをして試合に出続けていました。
監督などのチームの指導者としては、将来や今後の仕事を考えると【休ませたい】と思う反面、チームの主力として活躍している選手だと【居てもらわないと困る】という側面もあります。
大谷選手や渡邊選手のようにチームを代表する選手のようになってくると、選手本人の意思もチームとして尊重されるようになってきます。
昔のプロ野球選手なんて、どれだけ怪我していても試合に出続けるのが美徳のように、骨折していようがなんだろうが出ている選手がいました。
学生スポーツでも自分がチームを引っ張っている自覚があったり、自身が休むことによってポジションを追いやられそうで休めなかったりと、無理をしないといけないと思い怪我を悪化させたりするというのもよく聞く話で、それが理由で将来の可能性を台無しにしたというの多いですよね。
上のカテゴリになればなるほど、自身の欠場でチームが負けてしまうのは嫌な人がほとんどでしょう。私が活動していた時ですら自分が出ていない試合で負けるのは嫌でしたからね。(でも、出ていても負けたら嫌です。)
そんな状況で選手を守れるのは【チームを指揮する人や周囲の人】です。
ファン心理としては自身が応援するチームが勝って欲しいと思う反面、大谷選手のようにチームよりも個人が元気に活動してくれる方が嬉しいと望まれる選手もします。野球なんて毎日試合結果が楽しみに見れるスポーツで、これほど馴染みやすいものもないですよね。他のスポ-ツは中2日3日空けないと身体が壊れちゃうものも多いですし。
本人の「やりたい!」とは別に、興行的な数字とも別に【一人の選手としての今後】も考えたような采配も欲しいですよね。
スラムダンクの山王戦。腰を痛めた桜木花道が監督である安西に言った一言。
「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか? オレは………オレは今なんだよ!」
各国代表する選手であっても、自身の輝けるときは「今なんだよ!」って思っていると思います。スラムダンク内では全国大会の2回戦でこのセリフですが、勝ち上がれば上がる程いつでも「栄光時代だから出る!」となってしまうと思います。漫画内ではこの辺りは割愛した形で綺麗に終わっていますけどね。
現実世界を生きる私たちとしては割愛することは出来ず、ダメになってしまった後の人生も「確実にある」ということに目を向ける必要があると思います。
高校野球で甲子園での活躍で騒がれていても、プロ野球の世界で名前を聞くことも無く、大学野球でも聞かない選手というのも少なくありません。学生時代の無理がたたり上のカテゴリにチャレンジすることが出来なくなった人も多くいるでしょう。
今回のプロ選手の話ですと、これより先のカテゴリもありませんし、選手生命を賭けての試合出場というのも自己満足的な側面を含めてありかもしれません。しかしプロスポーツというのは「興行的側面」もあるということで、プレーでもパフォーマンスでも周囲を楽しませることも必要になります。
その意味でもあまりにも無理っぽいと思われる行動で、将来を棒に振るようなプレーもして欲しくないなとも思います。
沢山のスポーツ大会が開催されている今なので【自身の最終着地点をどこにしたいのか?】という問題提起も含めての記事とさせていただきました。
私のスポーツ活動の中では最終着地点と言えるだけの成果が出ていなかったのでスポーツ以外での成果を出して、着地点を見出したいもんですね。「私の栄光時代はまだ来ていないけど、いつか栄光時代を掴みたいです。だから今があるんだよ!」ってとこですかね。


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