うちの会社の社長が、防火壁装施工管理者の講習に行った時の内容を社員に説明があったのですが、20年超この業界にいてこれまで知らなかった(聞いていなかった?)ことでビックリしたことがあったのでご紹介します。
壁紙の貼り替え時の防火表示
「壁紙を貼り替えたい時って裏紙を綺麗に残る様にできているので、そこを残して貼り替えをします」という事をこのブログでもお話しした通りなんですが、壁紙は下地との組み合わせで防火認定を取っています。
壁紙の貼り替え時の裏紙が残っていると、「防火認定に該当せず防炎ラベルの貼りつけしてはならない!」ということを初めて知りました。
先程の【防火壁紙施工管理者】というのは「下地の状態と施工した壁紙を理解した上で防炎ラベルの発行をできる人」ということになります。
ですので、貼り替え時に裏紙が残っているか否かの確認も防火壁装施工管理者の責任という事になります。うちで言うと社長ですね。何かあった際の責任は社長なので知~らない!と言いたいところですが、私たちも知識として共有していないといけない事でした。
貼り替え時に防炎ラベルの貼りつけが必要な現場というのも殆ど無いので知識としても知らない人が多そうですけどね。
マンションなどの高層物件の防炎
地上31m以上の高層建築物。高層階は防炎性能のある商品で無ければいけないという事は知っていました。
防炎性能が必要な理由としては、避難に要する時間稼ぎや周囲に延焼するリスクの低減、消火可能の時間を延長する為、のような理由があります。
高層建築物ですと、上の方は避難に時間もかかりますし、何かあっても消火することも困難な場合もあるので必要だよなと思っていました。
問題は31m以下。凡そ1F~10F程度の世帯。こちらも防炎性能のある商品を使わなければいけないという事。ここが理解していませんでした。
よく考えれば当たり前ですよね。上層階の人が避難しようと思った時に、下の階の人が防炎性能無い商品を使っていて延焼しまくっていたら避難できませんもん。
以前ちょっと紹介した防炎についての動画も見てもらえたらと思うのですが、防炎性能が付いた商品ですと大事にならずに済む場合もあったりします。
近頃では、ホームセンターでも安価な窓回り製品が売っていますが、特に「マンションなどの高層建築物に住まれる方は【必ず】防炎性能のついた商品を買うようにしてください。」という事です。
一般的に内装仕上げは住まわれている方個人で選べないですが、カーテンやカーペットなどは入居されている方が自身で購入されます。これを防炎の物にしないといけないというルールですね。
こういった記事を書いている時に自身でECサイトなどを持っていればいいのでしょうけれど、持っていないのでそれぞれご自身で防炎性能のある商品をお買い求めください。
今度自分で実験的にカーテンとか燃やしてみたいですね~。


