いつ改変されたのか知らなかったのですが、リリカラの「XR」のカタログが変更になって事務所に届いていました。

何が良くなった?って一番は【施工に使いたい場面の目的が明確になった】というところでしょうか。
壁紙の材料のグレードとしては「サンゲツのSP・リリカラのLB・トキワのTWS・シンコールのSLP」などと同じグレードになります。
このグレードは遡ってみると、一般品(サンゲツリザーブやリリカラのライトのような、昔は1000クラスと言われていたもの)が主流だった時代に、分譲住宅や賃貸アパート・分譲マンションなどに向けて「安価」な商品を製造して発売したのがきっかけだったと思います。
1冊のカタログ内の掲載点数も65点までとされていたものが、「いろんな壁紙を選びたい」という要望に応える形でどんどんどんどん点数が増えていき、現在100点くらい掲載される上に、同グレードで各社2冊も3冊も出してくる始末。
施工難度が高い商品や材料ソツが大きい商品なども掲載されるようになりました。
その為、工事店サイドとしても適正価格は取れないのに難易度ばかり上がっていくのでクレーム対応も増えましたし、職人さんの施工能力も付いてこれない人が出てきていました。
そんな中、このカタログは本来の目的に特化して
- 施工難易度を下げた商品が中心
- 下地の出にくい厚手の商品
というもので、【住宅のベースとなる材料を決めるカタログ】として出来ています。
最近どこでもやるようになっている「アクセント」というのはこのカタログからでは無く、ライトなどの一般品から選んでもらうようにするコンセプトですね。
メーカーとしてもメリットが増えると考えていまして
- 製造する商品の種類が限定されることで在庫管理しやすい
- 倉庫の保管コストも減少
- 一般品の方に目が向いてもらいやすくなる
というあたりでしょうか。安いものを多くすることで、更に点数が載っている一般品のカタログが出番無くなっていましたが、安いものと高いものの差別化が出来ているのでメリットの多いカタログだと感じました。
これから他のメーカーの対応も気になるところです。

