カーテンや壁紙・床材で色々機能・性能表示がされています。
- 防炎
- 防カビ
- 防水
- 防塵
- 防火
- 防音
- 防振
ざっと思いつくところだけ上げてもこれだけあります。
最近発売されたサンゲツのSPでもこんな表記があります。

「防かび」と書いてあります。防かび等級にも0~5まであり、防かび0は全く繁殖しないという検査結果を得れた商品になり、それらに「防かび」表記がされます。
お客様との打ち合わせでよく言われるのが「カビの発生しない壁紙ありませんか?」と聞かれるのですが、「壁紙自体は全点防カビとなっていますが、使用環境・下地の環境・外部との兼ね合いなど様々な条件で発生するものなので、本当にカビを発生させないようにしようと思うと無理です💦」なんて返答をすることも多々あります。
表面的なことで言えば結露して水分が付くとかありますし、内部でも水漏れして水分が回っている。RC造のプラスターボードがGL工法で貼りつけしてある場合も結露や内部に水分が回ってカビ発生・GL施工時の仕上げまでの時間が取れていなくて、などの様々な要因でカビが発生しています。
一番言われる機会の多い選定条件はこの「カビ」になるかと思います。
次にカーテンの「防炎」についてみてみましょう。
ちょうど分かりやすい動画がありましたのでこちらで見てみましょう。
燃えないわけでは無いですが、火が着くのに時間もかかりますし、火元がずっと当たり続けないと延焼もしにくい、消化も早めと壁紙の防かびに比べるとあからさまに違いが分かります。とは言え燃えないわけではありません。
次によく求められる商品が「防音」でしょうか?
特にマンションの床工事においては、建築時の規格としてL45やL40などの規制が決まっている場合があります。
昔のマンションにカーペット仕上げになっているものが多いのがこの規格の影響で、カーペットの下にフェルトを入れている事で下階への防音に大変効果を発揮していました。近頃ではフローリングの下にクッション層を設けたフロアが主流となって出てきたので今のマンションはフローリングばかりになりました。カーペットが衰退していった理由にテレビでダニの発生が多いとかを報道されたことが原因と言われていますが、現在では誤報だったことが知られています。
とはいえ一度情報が発信されると、インパクトが強ければ強いほどそのあとの情報がぼやけて知られなかったりするのは良くないので、やはり情報は間違いのないものを出していきたいですよね。
今日は【防カビ・防炎・防音】に絞って書きましたが、内装材にもたくさん【防】とつく商品があります。あくまでも通常の商品よりも「効果が大きい」という事であって、「カビが生えません・燃えません・音が漏れません」という意味で無い事だけは理解して、「〇〇が起こった時にはその被害を低減します」くらいの感覚で商品選びをしてもらえたらと思います。
防音室を作ったお客様が「音が漏れる」と工務店にクレームを入れているのを目の当たりにした時「防」という意味が「0か100か」みたいに理解されているお客様が増えているんだなと感じました。
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