伝え方が大事!

私たち現場の施工管理をする仕事をしている人は、「お客様の要望」を聞き取り汲み取った担当者の指示のもと、職人さんへの指示をしなければいけません。

近年ではアクセントクロスを沢山されるお客様も少なくありません。聞き取りした人間がうまく図面などに記して、自分とお客様以外の人間に伝わるように書いてくれていれば図面を渡し、現地にも記載しながら進めればまずミスは無いのですが、図面に記しても蛍光ペンで書いたものをFAXしてくる・同じペンであちこち書いてあるから線が分かりにくいなど私の段階ですら伝わりにくい場合があります。

確認を取りながら図面に書き直して職人さんへ渡したりするのですが、それでも再度確認される場合がありますし、沢山の現場が重なったり他の予定が重なったりした場合には職人さんがその貼り分けをもらう前に貼りたい場合も出てきます。

今回は新人教育の一環として電話で説明しないといけない時の練習で職人さんと電話で指示を経験してもらいました。その中で、「トイレの一面にアクセントがあります」という説明をしました。簡単な図を書いたのでまずはそちらを見てください。

簡単に書いたのでお見苦しい感じですが、新人君は「トイレのアクセントは正面になります」と伝えました。

みなさんはどこの面がアクセントだと思いましたか?

ちょっと分かりやすく書き直してみました。

人によって感覚が違い赤線の①が正面・緑線の②が正面・青線の③が正面。それぞれ視点によって違います。

今回は③の青線がアクセントでした。

①の赤線は便器に座った時の正面・②の緑線はトイレに入った時の正面・③の青線はトイレに立った時の正面になりますが、③のトイレに「立った時」という言い方にも不十分。昔の男性の小便をする場合であれば立った時でありですが、現代は男性でも座ってする人が多くなってますしその立った時の正面は①になります。その現場に入った職人さんは女性だったので尚の事分かりにくくなります。屁理屈的に言えば、線を引かなかった面も出る時の正面なんて言い方もできるかもしれません。

ですのでちゃんと「便器に座った時の背面」といった誰が聞いても分かるような伝え方をしないとミスの元ですね。コンビニトイレの注意書きのように「こんな使用方法しないでください」と書いてあるような座り方をするなんてひねくれた人がいたら別ですけど💦

アニメで【舟を編む】という作品を見たことがあります。辞書編纂をアニメにしたような作品ですが、その中でこんな話があります。

「右を説明してください」

人によって答え方が違うとても難しい質問ですよね。

箸を持つ側と言うと左利きの人は左で箸を持つかもしれません。

身体を半分に割った時、心臓のある反対側というのも右側にある場合もあるでしょう。

作中では「北を向いて立った時に、東にあたる方向」というのが【右】の説明になっていました。

万人にとって共通の認識が出来る説明をしてあげないとならず、現場の場所が分からないからと電話で聞かれることもしばしばあります。

その時でも、相手がどちら向きに居るのか・自分がどちら向きの話をしたいのかをよく確認して話をしないと、「その交差点を500m進んだら右手にコンビニがあるのでその隣です」と伝えたところで反対に500m進んで「何もないよ?」ということもあります。こうなると現場から1km離れてるなんてことにもなりかねません。

相手の立場に立って、誰にでも伝わるような形で現場指示をするようにしなければ、【現場での失敗】というのは増えていってしまいます。そういった事が無いように現在指導を頑張っています。

伝え方って大事ですよね。

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投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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