魔法の言葉【%】

電気代の値上げがまたも決定しております。15%~40%なんて言われていましたが、25%程度が多いようですね。

内装業においてもこれまでここ2年で3度値上げされていますが、世間の発表で使われるのが、いつも【%】という単位。

この【%】。同じ金額の値上げ幅であっても「前回の値上げより値上げしてないよ」という印象を与えられます。

元々5000円の物が1000円UPすると20%値上げと発表されます。6000円から1000円UPすると16.6%値上げと発表されます。さらに1000円UPすると14.3%値上げ。

つまり毎回値上げ幅は1000円なのに20%→16.6%→14.3%と『企業努力をして値上げ幅を抑えている』という印象を与えています。

逆に商品によっては同じ値上げ幅としているものもあります。毎回20%値上げとなっていると、5000円に20%で6000円、更に20%で7200円、更に20%で8640円と同じ20%なのに値上げ幅が1000円→1200円→1440円と値上げ金額は大きくなっているのに『20%』で維持している印象をもたらすことが出来ます。

値上げに【%】が使われている時は、それ以前の%にも気を付けてみるとそれまでの幅であったり水準であったりがよくわかると思います。

同じように値引きや還元についても同じような事を使われています。

ある家電量販店で10万円のテレビを買ったとしましょう。予定では次にそこで買い物するかどうかはわかりません。もしかしたら買わないかもしれません。

購入金額の20%「ポイント還元」という場合と「値引き」で考えてみましょう。

10万円の20%なので2万円分の還元か値引きをされます。

値引きでしたら、確実に次回の支出が無くてもいいので8万円の出費で必要な物が手に入って、以降の出費が無くて済みます。

問題は還元だった場合。自社ポイント還元の場合でしかも利用期限が決まっている場合であれば10万円の出費で、2万円のポイントがありますが不要かもしれないものを買うか、必要な物を買っても更にポイントが残って更に買いに行かなければいけない状況が発生します。

仮にポイント2万円分で済むものを買ったとしても10万円の出費で必要な物+不必要かもしれないものが手に入っていますが、物が増えただけで10万円です。前者であれば8万円で済んでいます。

同じ20%という表示でも値引きと還元では全然意味が変わってきますよね。

この物価上昇が盛んに騒がれる時代に於いてこの【%】という表示とそのあとについてくる言葉にもっと気にして生きていかなければいけない時代になっています。

楽天などのネットショッピングやコンビニやカード会社のポイント還元にしても%で自社ポイント還元で自社サービスへの回帰を促す良いサービスを展開されているなと感じます。

私の会社でもポイント還元なんてことを考えたことはありますが、主な取引がBtoBの仕事でもありますし、主に介在するのが「人」という部分で代替えが効かないこともあります。アフター工事も関係してくるので住宅性能保証期間の2年間は離れにくい事情があるという意味でこういったサービスはメリットが発生しないのでやめました。

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投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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