先日、注文住宅の引き渡し後のメンテナンス工事でお伺いしたお家でのお話です。
耐震性や建物の強度で譲れない部分以外は極力お客様のご要望を重視する建設会社での注文住宅で、強いこだわりを持たれている方でした。
住宅としての使い勝手、構造としての負荷のかかりやすく補修が必要になり得る項目、家財の買い替えをした時への対応力などの提案を貰っていた部分もお客様の「要望の方を重視した為に使い勝手が悪くて困ってる」なんてことをボヤかれていました。
特に困っている部分が【動線】で、2Fに上がる階段を人目につかないように建物の奥側に隠すような配置にされたのですが、ダイニングテーブルを迂回するように移動しないといけないし、位置を変えると洗面所への入り口を邪魔しちゃうという事で配置のアドバイス聞いとけばよかったと言われていました。
2Fの壁面にも高いアクセントクロスをしたり、ニッチを付けたりと色々したのは良かったけれど、生活していると置きたいものが出てきたのに置いたらアクセントクロスは見えなくなるし、ニッチは邪魔だったりと失敗した~!と言われていました。
「自分の想い描くような理想の家」というのは3回は家を建てないと思い通りの家にはならないなんてことを言われますが、実際普通の生活をしている人が3軒も家を建てるのは非現実的。
タイトルの事になりますが、建売住宅というのはそういう部分を最低限考慮して使い勝手の良い配置にしてくれている場合が大半でしょう。
また、こだわりを持った建売住宅を販売している会社では、普通の建売ではやってないようなフリースペースを作ったりして、「こういう生活をされてはどうですか?」という生活の仕方まで含めた提案をしているような建売もあります。
万人受けすることを重視して作られることの多い建売住宅ですので、他の家との変わり映えはしないことが多いですが、とても実用的です。
家を買われる際には、「どんなことを重視して買う事にしたか?」ということをよく相談されて選ばれると良いでしょう。
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