今日も新入社員向けのお話ですね。
週末お得意様である建設会社のゴルフコンペに行っていたのですが、同組で回った別業種の方とお話する時間がありました。(ゴルフいくと必然的に話する機会多いですしね)
昨年新卒の子と中年の人が新入社員として採用されたようです。
新卒の子はアルバイト経験くらいしか社会経験が無く、その会社の事も全く分からない子だったのでどんどん質問してくるし、教えても分からない事があれば何回でもしつこく聞いてくる子のようです。
教える人も20年ほど経験のある人なので、歳の差も大きく素直に聞き入れてとりあえず言われた通りにやってみる、ダメだったら聞くというのを繰り返しているので、若さも相まってか覚えが早いようです。
一方、中年の人の方もその会社の事業に関しては経験が無く全く分からないそうですが、あまり質問してくることも無いし、報告・連絡・相談もあまりないそうです。
教える人も同様に20年くらいの経験者という事で条件は同じようなものなのですが、歳が近い分、同い年くらいの人に負けたくないと思うのか、今まで社会経験があるから理解できると思っているのか、若い子の成長速度と比べても比較にならないほど遅いそうです。
「やっぱり中年にもなると下手に社会経験がある分プライドがあるのかね~?どうしたらいいだろう?」と雑談のような相談のようなお話がありました。
ゴルフの合間の会話なので私は簡単そうに「プライドをへし折るくらいけちょんけちょんにやってあげたら素直に聞くようになるんじゃないですか?」って返してはいたんですが、あとから考えるとやりすぎるとパワハラになったりモラハラになったりとその加減が昔から考えるとかなり難しくなっている時代ですよね。
年齢も考えると、新卒の子と中途の中年とでは給料の金額に差があるのではないかと想像します。1年も経つとできる仕事にも差がついてきます。
だんだんと年功序列的な賃金体系も無くなりつつありますし、同一労働同一賃金という仕組みもだんだん機能し始めました。
日本の会社では他人の給料についてはあまり語らない風潮はありますが、今回のような場合には【ちゃんと聞いて出来るようになってきた若い子に給料を上げて、変なプライドで成長できていない中年の給料を下げて、この事実を知らせてあげる】というプライドの傷つけ方が一番響くのではないかと考えました。
YouTubeやいろんなブログなどで「給料UPしていくには転職!」なんて言っている所はいくらでもありますが、転職して給料UPできるのは【確固たる能力がある】ことや【何もできなくても基本給の高い大企業】に転職した場合に限られそうです。
いくら確固たる能力があっても、その企業での方針ややり方に沿えなければついて行けないでしょうし、何もできなくてもOKの大企業にはそもそも入社できません。仮に入社できたとしてもあまりに出来なければ各種ハラスメントでその場に入れないように追い詰められる事が想定されます。
自身以外で経営する企業へ属す場合は、変な【プライド】は不要となり、その所属先に見合う人材となる事が求められます。
プライドを持ってやっていきたいのであれば、自身で起業する道が一番では無いでしょうか。ということは今までやってきた業務が通用する部分での転職となり、そうでない場合はプライドを捨てて素直に身に付けていける道を選ばないといけないでしょう。
今回のような中年の方は結局どこの企業に行っても行き場が無くなり転職を繰り返す、世間からの評価は【無能】となってしまいます。
同様に学業優秀で「自分は出来る子!」と自身で評価している子もプライド高い無能と同じような感じになる率が高いそうです。
自信を過小評価し過ぎて卑下し過ぎるのも良くないですが、過大評価し過ぎて不要なプライドを持ってしまうのも考え物です。プライドを持って仕事するのは必要な事ですが、自身の状況・立場などよく考える必要がありそうですね。


