2024年から会社の注文書や契約書などの保管を「紙」での保管からスキャンしたデータやネット上での取引などプリントアウトすることなく【電子帳簿】として保存する制度が始まります。
最近でも急かすようにテレビCMが流れています。書類をプリントしてバインダーに収めようとしたらイエローカードを出されていたりするものを見たことがあるかと思います。
私の取引先の発注形態や現場管理に関する部分の大半がネット上で行われるものに変わってきており、それぞれの会社で別々のシステムを使われるせいで沢山のIDとパスワードがあり、それぞれを管理しきれていなくて困っています。合わせて使い方もそれぞれ違いがありますし、経理担当者がそういった機能に疎いのでほとんどが営業が管理しなければなりません。
いきなりすべてに対応しきれない可能性もありますし、会社の制度として「適正事務処理規定」を設けて対応できない場合に備える準備もしなくてはいけないかと。
★そして民間企業がこうやって電子帳簿に対して「ヒーヒー」言いながら来年に向けての準備を進めていますが、本当はこういう制度を決める行政・政治の世界こそ電子での会議資料であったり、議事録であったり、書類を保存してほしいもんですよね。
桜を見る会では名簿はシュレッダーにかけてありませんだとか、放送法の解釈の書類は捏造だとか、昔の事なので忘れて分かりませんだとか、自身の責任逃れになるように様々な書類は無かったことにされていることがとても多い気がします。
民間企業に罰則があったりする中で、その制度を作る側の人はのらりくらりと逃げ回り時間が経って無かったかのように振る舞うことが多いですよね。
インボイスにせよ電子帳簿保存方式にせよ、制度自体はかなり前からあったり、周知期間が5年以上もあったりで、人は切羽詰まらないと動かないというのが良くわかる出来事です。
インボイス反対運動は昨年沢山されていましたが、平成28年度の税制改正大綱が出された際にはほとんど話題にも上がることがありませんでした。
実際うちの会社でもインボイスに向けた取り組みを始めたのが令和2年頃~でしたが、そこに向けた税金のお金の動きを明確にしたり、適格請求書発行事業者登録をしなかった人への対応を協議したくらいで、一昨年10月の適格請求書発行事業者登録を済ませたらその他はほったらかしでした。
最近では得意先各社や下請け業者からどのような事をすればいいかと問い合わせがかなり多くありますのでちょっとバタバタしていますが、「もっと前から分かってたんだから今更バタバタしないでよ~」なんて言ってます。
民間企業がこうやってバタバタしていますので、行政・政治家の人達もしっかりバタバタしてきちんとした資料を出してほしいもんです。


