本日カーテンの採寸をして欲しいという依頼で現場に行ってきました。
依頼上は一般的な形で窓の外側にカーテンレールを取付して、ドレープ・レースの取付をして欲しいという内容です。
現場に行ってみて唖然。まずは写真を見てください。

棚板が窓枠に掛かってます。
今時風の押入というスペースではなく、オープンスペースにして収納するものも表に出して見えるような形にしたかったらしいのですが、窓周りに関しては普通にカーテンレールを取り付けての仕上がりにしたかったそうです。
丁度持ち合わせにロールスクリーンのカタログがあったのでそちらで提案してきたのですが、実際にこの状況になって提案できるものと言えばロールスクリーンの他にブラインド、プリーツスクリーンくらいしか思いつきませんでした。
カーテンを窓の内側に取り付ける案もありましたが、レースと共にダブルで取り付けるほどの幅はありませんでしたのでこちらは却下されました。
TOSOのビジックの様に上げ下げすると遮光部分とレース部分の調整が効くものが採用となりましたが、反対側はエアコンが干渉する形だったのでどちらにせよカーテンは問題があったのかなと思います。
設計段階で完成後何を付けたいかの想定まではなかなか難しいですが、建設会社の方へ「窓はカーテンにしたいです」とか「エアコンはこっち向きにこのくらいのサイズがつけたいです」とか伝えておいてもらえると、今回の様に窓に干渉するものが発生したり、エアコンが入らなくなったり、入口ドアにカーテンレールが当たってドア全開にできないといった生活するまでに不具合が発生することも減るでしょう。
過去にもカーテンレールを付けたら押入の折れ戸片側だけ開けれなくなったという事案もあります。結果的にお客様が「そちら側のドアは締めっぱなしで使うのでいいです」と言われたので大きなトラブルにはなりませんでしたが、せっかく作る新築住宅でいきなり使えない場所があるというのは工事する側の人間としては何か申し訳なくなってしまいます。
なかなか完成後のイメージまで全部するのは難しいとは思いますが、受け取る側・作る側みんなが「良かった!」と言える家を作っていきたいですね。


