ちょっとした壁紙の補修。自分でやってみませんか?

先日お伺いしたお宅の点検の際に傷が入ったものを直して欲しいと元請け建設会社の方に依頼が入りました。

傷が入った理由は冷蔵庫を入れ替える為に建具を外したら、その建具が天井に当たって凹んでしまったという事だそうです。

ちょっとめくってみないと下地がどのくらい痛んでいるか分からないので四角く3方切り込みを入れめくってみることに。

写真ではわかりにくいですが、ボッコリ凹んでおり、ボード自体も周囲がダメなくらいだったのでパテ埋めしました。

因みに切込みは、「定規で縦方向は目に沿って真っすぐ、横方向は仕方が無いので極力まっすぐに見えるようにカッターナイフで切ります。」深く切り込みを入れすぎると石膏ボードまで切れちゃいますので力加減は必要ですがね。

そして破損個所の石膏ボードが傷んでいるところをVカットと言ってパテが馴染みやすいように切れ込みを入れていきます。破損部分も撤去します。その状態の写真を撮らなかったのが失敗ですね。

破損個所をカットした後はパテ埋めをします。壁紙が割れた部分には凹凸が複雑に絡み合っているので目立ちにくいように同系色のコーキングでちょっと簡易補修しておきました。

パテは破損部の奥までしっかり埋め込むように付けます。家庭で補修する程度でしたら今回の2cm以下くらいの時はパテベラを用意しなくてもカッターナイフを使って埋めても出来ちゃいます。

クロス糊を付けて、ローラー掛けをしたら完了です。家でやるにはローラー買うのはもったいないので、小さければ爪の腹を使って押し伸ばしていってもいいかもしれませんね。

切った角を合わせて、継ぎ目を押さえて、中の空気を抜くと納めやすいかなと思います。

今回はこれだけだったので1時間以内で終わる工事でしたが、1万円請求させていただきました。

原材料費としては糊・パテ・コーキングは普段使っている物のごく一部だったので、実質10円分もあるかないか。

移動経費として片道25km、往復で燃料代が800円程度。

時間指定でしたので、移動時間も含め拘束時間が約3時間。

ほぼほぼ人件費ですね。営業職としてはもっと請求したいところですが、これくらいの工事でもっと請求するわけにもいかず、ましてやもっと安くしてあげたいところ。

これがお客さん自身で出来たら、仕上りに難癖つけられることも無いですし、原材料費だけでいいので、道具も含めて3000円程度で揃いますし、道具は次回以降も使えたりしますので実質的には1000円ちょっとで直せちゃったりしますよね。


壁紙の耐久年数としては、メーカーの言っているのは8年~10年との事ですが、実質的には20年以上同じものを貼ったままという家庭が大半だと思います。

実際に今まで私が施工に携わってきたお宅では10年以上経過して貼り替えとなった物件は2%程度しかありません。もちろん他社に依頼をした可能性もありますが、それでも他社案件の貼り替えの量からすると10%にも満たないと思われます。

ということは、少しでも綺麗に維持する為にちょっとした技術は身に付けられた方がいいのかな~とも思いますし、水回り機器に比べても生活への重要度が低い物になりますので貼り替え周期を伸ばしてコストの削減にもつながります。

ちょっとしたことでしたら自宅を綺麗にという事でチャレンジしてみられてはどうでしょうか?

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投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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