【戸建住宅】①・新築住宅に携わる人達

今後の工賃アップに向けてのお話を書こうと思った時に、「あれ?この話は建設業の構造理解しないと伝わらないかも?」と思いまして、前談として書いてみます。

〇〇建設、△△ホーム、□□ハウスなどの1工務店に頼んだけど、実は?

「今まで一度も建設工事をしているのを見たことないよ」って人居られますか?居ないと思い話をします。

建設現場の外には「工事看板」や「PRシート」と呼ばれる垂れ幕のような物がかかっている所をよく目にすると思います。

建築主(お施主様)はこの看板に書かれている会社に【家を建てること】を注文します。では中で工事しているのはそこの会社の人達でしょうか?

答えは【NO】ですね。工事に関してはほぼ100%下請けの外部の会社になります。

建設会社の主な仕事は

  • 集客(PR)宣伝
  • 見積り
  • 設計(設計は外部の会社も有)
  • 契約(ローン契約などもする場合有)
  • 安全・品質・工程管理
  • 引き渡し(定期メンテ)

という部分になります。実際に工事をしている大部分は下請けの工事会社(一人親方)が中心になってきます。っという事はどんな業種(会社)が工事に携わるかざっとピックアップしてみます。(環境や契約によっては不要な業者もありますので今回は大まかなところで)

1,準備工事。仮設電気の引き込みから水道・ガスや排水の配管の工事などもあります。電気工事・水道工事・ガス工事など現場の最初から最後まで定期的に現場入場しないといけない業者さんが揃います。

2,基礎工事。建築物の足元を支える重要工事。コンクリートの打設や鉄筋の配筋などの仕事があります。

3,大工工事。建方ではレッカーを使ったり大人数集まって一気に仕上げたりします。そこから先の工事は一人の大工さんで作業される場合が多いですね。(昔は建前の日にはご祝儀があったり賄いがあったりという日です。最近ではほとんどの会社がしないでくださいという案内をしているそうです)工事の途中では電気屋さんや設備屋さんの配管配線工事やサッシ(ガラス)屋さんの取付や屋根工事などが並行して行われることが多いです。建設工事で一番長い期間を要し、お施主様と一番接する機会の多いタイミングになります。外部ではサイディング工事や左官工事なども並行して行われます。大工工事終了後には電気屋さんや設備屋さんが石膏ボード等に穴を開けて次の工事に備えるタイミング。

4,仕上工事。窓枠などの枠の塗装工事・私たち内装工事屋さんのクロス工事や玄関タイルなどのタイル工事・外部巾木や室外機などの土台を作る左官工事・バルコニーなどの防水工事が行われます。それらが終ると、電気屋さん・設備屋さんの器具付け、その後美装工事を経て、カーテンなどを取り付けた後に引き渡しへと向かいます。

基礎までは細かく書こうかと思ったのですが、大工工事辺りからいろいろ並行しながら進める工事が多くなったので一纏めにさせて頂きました。

ざっくり書いただけでもこれだけの人が出入りし、すべて業種ごとの別の会社が工事を分担して建設現場が成り立っています。

現場規模や仕様・現場に入る職人さんの技量にもよりますけど、のべ200人以上の人が携わる事となります。特殊な商品が混ざってくるとそこから更に人が増えたり工期が掛かったりという事もあります。

最初に書いた建設現場の外にある工事看板には、入場予定の下請け会社がすべて記載した施工体系図が貼られている会社もあります(特に公共工事では必ずあります)ので、見かけた際にはどんな会社が入っているか見られると面白いですよ。

今後、お金に関わる記事や直接知り合い業者に頼みたい場合の記事などに向けての準備段階として建設現場の体制についてのお話でした。

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投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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