約半年前でしょうか。ABEMAがワールドカップの放映権を単独で取ります!と発表された時には大変ビックリしたのを思い出します。
元々ABEMA自体は入れていましたが、見たいものもあんまりなかったのでほとんど見ていませんでした。時々MLBで大谷さんが見たかったり、ABEMAプライムで気になるニュースのYouTubeにまとめられたのを見て、開いてみたりというくらいでしか使っていませんでした。
そして今回のW杯、結局NHKや民放と共同で出資しながら全試合の放映権を獲得したようですが、テレビでゴールデンタイムと言われる時間の試合は中継はあまりされません。
気になる試合はABEMAで見ていますが、内容・クオリティなどはテレビで見るものと遜色ありません。
そしてABEMAが今回大勝利!と思える要因が、サッカーファンにはABEMAが強く印象付けられた事と、世間にも名前を売ることが出来ました。
そしてテレビの対象相手が不特定多数だったのに対して、今回であればサッカーに興味がある特定多数の人に対する訴求が出来ることになるという所にあると思います。
今のところテレビのCMと同じものが流れていますが、番組が成熟して視聴層が限定できるとそこを狙ったCMを放送することが出来ます。システムが出来上がればYouTubeと同様に個人個人に的を絞って違ったCMを放映することも可能でしょう。
今回の様に視聴者が大幅に増えるとCMの単価自体も大幅にアップしてくると思われます。ネット放送局のトップランナーの地位もこれで確立できるでしょう。
私の好きなテレビ東京は映らない地域がありますが、ネット放送であれば見る気さえあれば全国・全世界が相手になります。どこでも誰でも見れるというとこに関してはリアルタイムで結果を知りたいような競技や企画にも向いていますし、テレビならこの枠は潰せないといった問題もクリアが簡単です。
既存のテレビ局程の大層なテレビ局も作らなくて出来ますし、TVerも取り込んでいければ民放で放映するものも普通に放送できそうですよね。
約200億円ともいわれる放映権料も「ウマ娘」で爆益をだしているサイバーエージェント(ABEMAの親会社)だったので参入できたところもあるとは思いますが、今後もアニメをABEMA独占で制作・放映したり、グッズやアプリなどの2次3次創作として売り出すことも出来ます。
YouTubeなどでABEMAの映像を使ってもらって「まとめ」などにして出してもらう事で宣伝と収益の一部を徴収する技もあります。
戦略を考えると今回W杯の放映権に乗り出したことで今後の戦うステージが広がりすぎた感じがしますよね。
そういった意味でもABEMAの躍進を感じさせてもらいました。

