内装業界の動きが変わりだした?

先日令和4年10月よりの値上げがかなりの品目において行われて、これからの動きがどうなるかな?っと危惧しておりましたが、どうやら杞憂に終わりそうです。

っというのも、ほぼ施工することが確定の状態からの見積りが大量に舞い込んでいます。

大きな物件から小さな戸建てまで、最近見積りしたもの・今から見積りしなければいけないもの合わせると、ベテラン社員二人雇用してもいいくらいの工事量の見積りが入っています。

原因を今回新規で取引となりそうな2社と、継続的に取引している2社から情報を頂いたのですが、新規の取引となる会社については、今までお付き合いしていた内装屋さんが比較的割高だったけれども工事量が少ないので仕方が無いと思っていたが、値上りしすぎてやっていけないという会社と、工事量もあるのに割高での話しかしてくれないので変えようと思っていたという会社でした。

とはいえ私の所もきちんと利益を出せるような単価で出したのですが、それでも割安に映ったようで、もともとやっていた会社の金額を想像すると利益率35%~45%も出るような金額を出していたようです。

内装仕上げ工事というのは表面に見える仕事である程度利益率を確保しておかなければアフター対応や傷を付けてしまったなどの不具合に対応できなかったりしますが、上記2社に関しては、共にアフター工事では追加をしっかり出していたとの事で、実際はもっと利益を出していたのかもしれません。

後半の継続している2社に関しては、複数社の内装業者を使っていたそうなのですが、片方が廃業による業者が減る為に業者振り分けが変わって発注増、もう片方が既存業者の規模縮小により大きな工事は請け負えなくなるということでの振り分け変更ということで、共に人材確保がうまくいっていない事や、利益の確保が出来なかったことによる縮小・廃業ということでした。

以前も書きましたが、大型工事になればなるほど利益率を下げて取らなければいけないような傾向が続いていましたが、先程のような施工業者の減少により残って続けている業者が適正な利益を確保しながらの受注が出来る環境へと向かっています。

大手賃貸住宅メーカーは「安かろう悪かろう」の仕事をしている会社がまだ複数ありますが、この傾向が続くと安いと人が集まらないし、集まったところで施工能力の低い悪い職人さんを高い金額で使わないといけない「高いけど悪かろう」の状態になっていきそうです。

物価上昇に伴って商品価格を適正に値上げできている業者は良いのですが、企業物価指数を見てもまだまだ上げ切れていない状況ですので、早めに対応していかないと本当に施工できない時代がやってきそうです。

あまり多分に上げてしまうと、仕事自体の受注が出来なくなってしまうのでどのくらいの値上げをしていくかというのは悩ましい所ですが。

政府の大臣の様に「これからの価格の推移に十分注視して、不測の事態には対応できるように」というような形で世間の流れには注意して受注をしていきたいですね。

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投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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