建設業、特に内装仕上げ工事において前工程の遅れから注文書を取り交した業者との間が合わなくなり、慌てて業者変更をする場合が多々あります。
先月も一件の変更されて仕事が無くなった方と、変更して施工依頼が来た方が1件と両方ありました。
受けた方の仕事は月内に引き渡しが迫っており、間に合わないから助けて欲しいという内容で業者変更も致し方無いとは思いますが、問題はもう一件の変更して仕事が無くなった方です。
先月中に終わらせなければならないということで突貫で終わらせてほしい言われたのは同じことなのですが、お客様への引き渡しは11月ということで突貫でやるほど焦っている現場ではありませんでした。
上場企業だった為、半期の決算の都合で月内に完成させなければならないという理由での突貫工事でした。
お客様からすると、突貫工事で不具合の出る可能性のある施工をされるよりは、ゆっくり当たり前に工事をして欲しいんです。と悩まれていました。
どの事業についてもそうなのですが、株式会社というものが誰の為に仕事をしているのか?という点です。
株式会社は基本的にお客様の為よりも、株主の為に事業をしているということが一番に来るのではないでしょうか。もちろんお客様が株主ということもあり得ますが、違う場合も多いでしょう。
しかしお客様へのきちんとした仕事を続けていないと仕事の受注自体にも影響してきますし、引いては株主への還元も難しくなってしまいます。
急いで工事していく事があまりメリットが無いように感じます。
前工程の遅れ自体も工事計画の組み方の問題、不具合発生時の工程管理の対応の問題、連絡すら遅れていたりで管理能力そのものの問題など多数の問題を抱えており、改善していくには多くの時間がかかる問題ですが、お客様一番という方針に変えていかないといけないでしょう。
ということで業者変更があること自体は仕方のないことだとは思いますが、あまりお客様の為にならない変な急ぎ方はやめた方が良いですね。


