家庭内にテレビを持たないというお宅が最近は増えており、仮にテレビがあってもNHKだけ映らないように設定されているモニターがドン・キホーテで売られて即完売みたいなことになっています。
テレビは無くても、携帯やタブレットで再生しているものを大きな画面で見たいという需要は多くあり、最近では壁の仕上げにプロジェクターで投影できる壁紙を希望されるお客様も増えてきました。


皆さん使われている部分として多いのはリビングや寝室ですが、先日打ち合わせに行ったお宅では2F廊下を広めのフリースペースにして子どもの学習スペースも併用できるような設計にした上で振り返ればプロジェクターで鑑賞も出来るように設計されていました。
注文住宅でないとなかなかそこまでやってあるお家は少ないでしょうが、上手く設計されているな~と感じる物件でした。
一般的な壁紙でもプロジェクターの投影というのは可能ですが、専用の物に比べるとどうしても文字や映像がぼけて見えてしまう為、彩度の高い映像を見たり、字幕の映画を見たりする機会のある使用法でしたら専用の物を使われる方が良いと思います。
デメリットとして通常の壁紙よりも薄くツルっとしている為、いくら下地処理をしても横からの光が当たる場合には下地が出てしまう危険がある事と、傷が付いてしまった場合の補修がかなり難しい・目立ってしまうという事があります。
壁紙を施工する職人さんは自分で貼るのでわかりますが、その後に入られる電気屋さん・カーテン屋さん・美装屋さんなどは「あっ!ゴメン!傷つけちゃったから直して~」っと簡単に言われますが直らなくて困る事がしばしばあります。
住まれるお施主様も同じですが、取り扱いには注意をしておかないと補修工事が大変ですし、貼り替えした時にも剥がした裏紙の跡まで出る場合もあります。
もう一つデメリットとして、量産型のAクラス、一般品と言われるAAクラスよりもちょっと値段が高くなるのに下地が出やすいというのがネックです。
そこも含めてプロジェクター投影機を購入する前に壁紙を替える事を検討してもらえたらなと思います。


