こんばんは。年度末も無事乗り切った感じが出てホッとしているクロスです。
忙しくても毎日コツコツ続けている甲斐もあってか徐々にブログに来てもらえる人が増えていてとても嬉しい事です。これからも建設業に興味を持ってもらえたり、住環境を良くしてもらえたり、不要な出費を抑えてお財布環境を良くしてもらえるような記事を出していけたらいいですかね。
今日は私ども内装屋さんの入る前の大工さんの工事で良いと思った事や悪いと思ったことの一部を写真撮ったもの見ながら話ができたらなと思います。
これは窓に四方枠を回すタイプではなく、クロスを巻き込むタイプの窓回りなのですが、まず良い点!
このベニアで納めている部分ですが、工務店によっては石膏ボードが貼ってあるのですが、石膏ボードだとコーナー補強のテープを入れないといけません。
コーナーテープを入れると、サッシ迄の10cm無いところにパテを付けないといけないのですが、厚さをカバーするだけの幅が無い為角の納まりが悪くなり、またパテが厚くなるので凹凸が出やすくなります。
先日の記事でも出しました光の当りやすい部分ですので余計に目立ってしまう事があります。
ベニアで納めているので継ぎ目側にジョイントガラステープを貼ってパテをするので光は当りにくく下地が出やすい側の処理が綺麗になりやすいです。
もう一つ、ボードの切り口の納め方。
ごく稀にあるのですが、石膏ボード側の小口が見える貼り方をされていることがあります。ボード側の小口が見えるようになると、先ほど書きましたコーナーテープを入れないといけない納め方になりますし、入れなかったとしてもパテを打つのは光が当たりやすい側になりますのでやはり良くないです。
ベニア部分の出幅もちょうど良かった写真なのですが、現場によっては出すぎ・引っ込みすぎの場合も時々あります。まだ出すぎの方がマシなのですが、引っ込みすぎの場合はこれまた大変で角が綺麗に納まりません。やはりコーナーテープを入れないといけないのですが、中がスカスカの状態に打つので補強としての意味もさほどありません。ただただ角を作る為だけのコーナーテープになるのであまり良い事がありませんね。
それとボードの継ぎ方が良かったです。
壁紙の継ぎ目と同様に石膏ボードの継ぎ目も少ない方が良いです。
動きの大きい窓周りの石膏ボードは小さいものが入ったりしている工務店が多くあるのですが、このように窓回りでも最低限の継ぎ目に抑えているのはGOODポイントです。
石膏ボードのソツが多くなると、原材料費も環境的にも勿体無いのですが、長く良い住宅でと考えると必要ロスであると考えます。会社によってはお客様に石膏ボード代は頂いたうえでソツの無い貼り方を指示し、少しでも金額を浮かせようとする会社もあると聞いています。
もしご自身で注文住宅を買われるようでしたら、石膏ボードの継ぎ目は極力減らした納め方にして欲しいですという要望は出される方が良いでしょう。
その話から次の写真
これは吹き抜け部分に胴見切り入れられている会社の写真です。
2階建てのお家ですと下から上までが5m50cmくらいありますので石膏ボードを一枚で貼ることが出来ません。
その為継ぎ目を覆う為、下地の割れを吸収する部分を作る為に胴見切りを入れます。
しかしこの写真。ボードの継ぎ目と胴見切りの位置がずれています。
しかもボードの隙間も大きく、切り口が悪い為面削ぎしないといけないのですが、胴見切りがある為に片側は面削ぎもできません。
設計上の胴見切りの位置が指示されていたのか、大工さんが単純に間違えたのか。
何かしらの理由はあるとは思いますが、こういった状況は良くないですね。
昔の家ならいざ知らず、最近の家であれば不要なものはほとんど取り除かれているので、それでも付けるものであれば何のために付けるのか?を工事者がよく考えた上で変な収まりになるようであれば、建設会社側と相談は必要ではないでしょうか。
っという部分で考えると1枚目の窓枠の4方枠を無くしているのも、昔の家と比べて最近の家では結露が少なくはなっていますが、やはり多少の結露はある為剥がれたり、カビが生えたりのリスクは若干上がります。
無くしていった経緯がコストダウンや、出っ張りが少ない方が見た目に良いといった印象誘導があるでしょう。
良い家にしようと思うとやはりコストが掛かるという事でしょうか。
計画される際にはどういった部分を優先するか、どういった事は我慢できるか、こういったことにはなって欲しくないという事を纏めて工務店の担当者とよく相談してから建築されることをお勧めします。
私の出入りしている注文住宅専門の会社では、1年でも2年でも打ち合わせに時間をかけて、お客様の理想を詰め込んだお家を建てられている会社もあります(高いですけどね)
安く収めようと思うとどうしても妥協点を増やさなければならないと思います。
また有用な情報提供できたらいいなと思いますので、これからもよろしくお願いします。
今日はここらへんで。明日から新年度。新生活の方も多くいる事でしょう。
心機一転頑張って行きましょう!