クロスの貼り替え、これ大丈夫?

今日はクロスの貼り替えをする際によくあるこれ大丈夫なの?っということを記事にしたいと思います。

下地の状態であったり、元々貼ってあるクロスの材料の問題であったりで、いろいろな現象があるのですが、今回の施工例はこんな感じで下地が出ています。

このような感じで下地が浮いて出てしまいました。

これは原因としては既存のクロスを剥がして施工するのですが、剥がした後が次の写真のような感じになります。

このように剥がした段階で明らかに不具合がある部分にはこうやってパテ処理をするのですが、パテ処理の際を見てもらえるとわかるかもしれませんがちょっと捲れそうになっている部分があります。

元のクロスの材料にもよりますが、新築時点のパテ処理の上のクロスは基本的には接着が弱く、剥がしをすると浮いていることも多々あります。

この写真のようにちょっとだけ浮いたりするのはパテ処理の上で尚且つパテ割れが発生している可能性もある状態ですが、今回の物件に関しては剥いでめくった時に割れていなかったので、単純にパテの上で着いていないだけいないだけでした。

結果として3枚目の写真の状態のまま施工しているので、一枚目のボコボコ出たような仕上がりになっています。

ですが、必ずとは言えないものの、多くの場合がこのウキは引いてきます。写真自体は施工直後の為引いてくるのは1週間程度かかりそうな状態です。

原理としては障子を張った後に霧吹きで水をかけるとピーンと張るのと同じ理屈で、クロスの糊の水分を吸って下地の紙が浮いて伸びた状態になるのですが、乾燥すると共に徐々に引きます。

欠点としては、手で触った時に浮いた感じが分かる場合が多い事と、伸びた下地の状態の時に捻ったように施工していると、捻じれたまま乾燥して直らない状態になってしまいます。不安であれば工事店に問い合わせ下さい。おそらく2週間位は様子を見てもらえませんか?引くと思いますっと返答が来るのではないかと思いますが・・・

浮いた状態を解消するには、注射器を利用した糊の注入をしたり、一部分剥がして糊を入れたりと修繕方法自体はあります。

ここまで書いて恐らく疑問に思われるのが、「だったら下の紙まで全部取ったら?」と言う声が聞こえてきそうなのですが、コンクリート面に直に貼ってあるような場合は可能なのですが、下地がPBボード(プラスターボード、石膏ボード)の場合そのボード面自体を毀損しないと剥がせないような状態になり、下地を毀損してしまうと2次災害的に別の不具合が起きてきます。

クロス自体が、将来的な貼り替えを見越して作っている商品となりますので、貼り替えの際の裏紙が残るのが標準的と思ってもらった方が間違いがないです。剥がれない材料などもありますので、そこら辺は別記事としたいと思います。

その為、クロスの色決めをする際には下地の出にくい厚手の物を選定する方が良いと装飾屋さんから提案があることが多いと思います。これは先程迄書いたような理由で、裏紙がきちんと残らなかったり、下地のPBボードが痛んで段差がひどくなってしまう場合がある為で、パテ処理での復旧には限度があると思って決めてもらうと、仕上りにムラが少なく済む場合が多いと思います。

ホームセンターやネットショッピングなどである糊付きの物であれば直らない、引かないといった可能性も上がりますのでご注意ください。


今回の写真は極端ではありますが、今度もっと良い写真を撮れる機会がありましたら、それを使った記事にしたいと思うので、その際にはまた見てください。

◆あとがき

3月の一番忙しい時期が2月に前倒し傾向が強いと話しましたが、ホントに早くなっていますね・・・

コロナの影響もあってか、不測の事態に備えちょっと早めに終われるようにしているってとこなのでしょうか。

私自身も帰宅時間がどんどん遅くなってきてブログ更新も会社でするようになっています。そのおかげで?帰るのが遅くなってるのもあるかもしれませんが。

春になったらちょっと落ち着く見込みなので今のうちに頑張っておかねば!です。

時間を見つけながらコツコツ記事にして行きますので、今後ともよろしくお願いします。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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