職人さんのお財布事情の話を置いたままですが、今日は職人さんの工賃ってどうなの?って話を記事にしたいと思います。
今回はクロス屋さんの内容を中心にしますが、基本は新築住宅はいくら、新築アパートはいくら、住宅の貼り替え・アパートの貼り替え、官公庁舎、病院などの大規模工事など条件によって基準の単価を決めているっていう事がほとんどです。っというのもだいたいが事前に見積りがあるか、基準単価を決めて注文書が発行されているためです。
新築で変化があるのは以下の場合がほとんどでしょうか?
- 使用材料が特殊
- 前工程の遅れなどにより工程に無理がくる場合
- 下地がよほどヒドイ
- ジョイントガラステープなどオプション的なものをを入れる(標準で入れている会社もあるようですが、弊社では標準は入れてません。入れない単価で契約の為)
といった具合。貼り替えの場合はもっと多くて以下の場合
- お客様が住まわれている状態の工事(時間指定ありなど)
- 家具などが残った状態の工事
- よほど剝がれない
- 石膏ボードの破損などで下地工事が必要な場合
- 道具を出すところが限られているなど条件付き
- 既存のクロスが厚手で下地処理がそれに合わせた形で貼ってあるところに薄手のクロスになる
- 器具の脱着が必要
- 養生をこちらで手配
などといった感じである程度数量がまとまってあれば、それぞれの条件に合わせた単価で工事をします。
正直ここら辺は想定できるので工事としても、単価としてもさほど問題ない事が多いです。問題はここから。
一般的なお店で売っているような商品と違って基本的には工場生産した商品を現場で加工してやっと完成商品として出すものになります。
材料自体は時々材料クレーム(不具合)があるのですが、職人さんの力量によって大きく差が出る商品となります。前工程の下地の状況によっても大きく差が出ますが。
問題は以下の点
- 職人さんそれぞれの施工スピードの違い
- パテ処理、貼り付け、切り付け、コーキング処理の差など
- お客様への対応力の差(コミュニケーション能力の無い人もいます)
- 仕上げ後の片付け具合など引き渡しまでの現場見た目
この問題点をすべてクリアできる人と、すべてダメな人が基本は同じ単価ということが大きな問題です。すべてダメな人はなかなか少ないですが。
すべての現場が1人で済む話なら施工スピードの違いも気にしないで済むことが多いですが、現場によっては大勢で入る場合もあります。しかしそこで1人で100m貼れる人と50m貼れる人が一緒にしないといけない場合は多く貼れる人が損をし少なくしか貼れない人が得をするといった、やってなんぼの職人さんにとって良くない格差が出来てしまいます。現場自体が同じところが無い為、どちらがどちらと明確に分けれない場合が多いのです。
しかもそういった場合よくあるのが、早い人が職長を務め、他業種と調整し、その人の仕上げた方が仕上がりが良いといった場合です。職長手当といった形で格差を是正するように調整はしますが、やはりできる人の方が損をする傾向が高いです。
またトイレの壁・天井のみの貼り替えの場合は材料工賃込々で1式〇万といった形で対応する場合ですが、そういった場合に困るのもスピードの違いであったりします。価格設定的に1日にその工事だけでは少ないのですが、早い人は次の現場に向かう。遅い人はその工事だけで終了。っといった具合で頑張った人が儲かるのはいいのですが、遅い人はそれだけでは食べていけないよ~っと日当請求される方がいます。そうなると内容的には遅い人が得をしている状況が発生します。
今後の取り組みとしては最低日当は作るとしても、早い、上手い、対応もできるっといった方には単価UPする。できない人の単価は据え置き、または引き下げといった流れが加速していくように職人さんのランク付けのような形を作っていけないものかと考えています。
壁装〇級といった資格試験もあるにはあるのですが、そこには現場対応力などの事は含まれない為、総合的な判断は難しいところが多いのですが。
他業種ではどのような取り組みでそこらへんの格差を調整されてるのか興味があります。コメントなどで教えてもらえたら参考になるのでよろしくお願いします。
◆あとがき
コロナの勢いすごいですね~。もうじき1日10万人がみえてきました。僕の予想は1週前でしたけど。濃厚接触者の隔離期間も短縮の方向のようですし、感染者も隔離が短くして病院の負担を減らしていく方向みたいですね。
今までのパニック的だったデルタ株よりは、軽症の割合の高い別の病気のようなイメージの対策をされていて観光業や飲食業を除いて経済的には落ち込みの少ない対応をされているような印象を受けました。
軽症の方も比較的大変っというニュースもみますし、後遺症が後から出たりしないのか?このあたりの記事が少ないような気がしますので、そういったところの情報がもっと拡散されたらいいですね。後遺症が無いのであれば感染してしまってもちょっと安心できるのですがね・・・
ではまた