サンゲツから価格改定の発表が

◆昨年9月21日の価格改定から半年もたっていませんが、以前からお伝えしていた通りで、再度の値上げが正式に発表されました。

内容の中では主要原材料の価格が高騰に伴う値上げが主となる原因との事です。

もちろん何もかも値段が上がる傾向にあるご時世ですので、ある程度仕方が無い部分も私共装飾業者も理解はできるのですが、施工費まで同じ流れで上げていくというのがなかなか理解いただけない現状を鑑みると結構難しいことだなと思います。

◆そして私の情報収集が疎かになっていたことが露呈してしまうのですが、12月中にはリリカラも再度の値上げ確定のお知らせ出てました。確認遅くなってしまい申し訳ありません。

業界としてこの短期間に度重なる値上げは初めての事であり、現場では大変混乱が起こることが予想されます。

◆先日も触れましたが、旧価格対応は無いものとして準備をしないといけない状況ですが、今回の値上げ幅が前回よりもさらに5%高い水準の20%以上に設定されています。現実問題として昨年9月以前の価格と比較して材料の仕入れ価格が1.5倍になると思ってもらうのが一番わかりやすいと思います。

もともと壁紙は施工費と材料費の比率が2:1くらいで推移していましたが、今後は5:3~5:4くらいの水準になってくるようです。材料の種類によっては施工費よりも比率が高くなってしまうことになりますね。

以前価格改定時にネットショップの商品価格を調べてみた際には旧価格のままだったので、最近はどうなってるか調べてみたら、いつの間にか新価格になっていました・・・


価格改定直後だったりすると、ネットショップの価格が変わっていないこともあり得るので、改定直後は覗いてみると安く買えるかもしれません。(私の所では材料支給は原則施工していないのですがね)

◆そして悲惨な予想をしているのが、床材です。

元々材料費率の方が高い床材ですが、仕入れ20%アップしてしまうと、単純に工事単価を1.2倍にしないといけなくなってしまいます。しかも大抵の積算には材料のロスは考えられていないので、ロスの出やすい仕上げ材はますます値上げを大きく見ないといけないかもしれません。

◆正式な価格が出てくるのはおそらく2月に入ってからになりますが、このプレスリリースを見る限りしばらくビクビク様子を見ていかないといけません。

今回発表の無い他社も原材料は同じなので同様の処置となると思います。

◆サンゲツさんの発表の一部に『収益改善が重要な課題となっております』とありますが、施工業者の収益は悪化の方向に向かい、併せて不動産やとの間に挟まれる工務店なども厳しい方向が想定されます。

岸田総理の言われていた所得上昇を実現すると物価高騰していくことはもちろんなのですが、所得上昇する前に物価だけ上がりすぎてしまっている気がして、物価上昇ペースを少しなだらかにしないと経済的によろしくないのではないかと思っている今日この頃。

世界との経済格差に早く追いつきたい。早く30年停滞した経済を動かしたいとの取り組みのなかでなので、当面このまま値上げ続きそうですね。しばらく『また値上げするってよ』みたいな記事が書かなくて良いくらいに安定した期間が欲しいです。

今回はこの辺で。

次の記事は昨日のお財布事情②を書けるかな?と思っています。

◆あとがき

トンガの海底火山の噴火に伴う気圧の変化であったり津波であったり、かなり大きなニュースとして取り上げられていますね。

昨年は小笠原諸島の福徳岡ノ場の噴火による軽石が全国各地に流れ着いて大変なことになっていると報道されていましたが、今回はその規模がかなり大きく世界中に軽石が流れ着くといった事態も懸念されます。

ただでさえ現状は海運が停滞気味でマクドナルドのポテトが入らないとか、原材料が入らないから納期が遅れますとか多い状況で、この火山噴火に伴う海運の遅れなどにはますます拍車がかかると思います。

なかなか変わらない日常が当たり前と思っていた頭をすっかり切り替えて、世の中日々大きく変わるよ!ってモデルチェンジしないといけないなと思いました。


ではまた。

投稿者: クロス

約20年のインテリア(内装工事)の実績から、住宅購入者のお悩み解決できたらいいなと思いサイトを立ち上げました。 これから住宅を購入検討されてる方へのアドバイスや、賃貸物件でのお役立ち情報も出せたらいいなと思っています。最近プライベートな記事も多いですが

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