内装工事の見積りをしていると「クロス貼り」とある場合と「クロス張り」と書いてあるどちらのパターンもよくあります。
同様に「石膏ボード貼り」という場合と「石膏ボード張り」とどちらのパターンもあります。
言葉の意味を考えてみると、「貼る」は一般的には糊を付けてくっつける場合に使われるもの。「張る」はテントを張るのように引っ張り伸ばす場合や、風呂に水を張るのように水をいっぱいにするような場合に使うのも張るです。
これを考えると、壁紙や床材などは糊を全面に塗ってくっつける工法なので「貼る」、石膏ボードなどは糊を付けずにビスで全面いっぱいに施工するので「張る」なのではないでしょうか。
悩みどころになるのが襖や障子のように糊付けをして付けるけれど性質上乾いた時に「張る」ことを求められる商品もあります。
その為会社によって違いはあるかもしれませんが、私の会社では全面に糊を付けてひっつける場合を「貼る」、糊を使うけれども部分接着の物、糊を使わないものを「張る」という記載をするようにしています。
皆さんの会社でも製品によって「同音異義語」があったりすると思います。言葉の意味を考えてみると今まで見えてなかったものが見えたりすることもあるかもしれませんよ。

